祥伝社新書<br> 「頭がいい」とは何か

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祥伝社新書
「頭がいい」とは何か

  • 著者名:勅使川原真衣
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 祥伝社(2026/02発売)
  • 春分の日の三連休!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/22)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396117276

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内容説明

「頭がいい」とは、いったい何を指す言葉なのか。

成績がいいこと? 仕事ができること? 地頭がいいこと? 空気が読めること? 主体性があること?
私たちは学校から職場、さらには私生活に至るまで、無意識のうちに「頭がいい/悪い」という尺度で人を測り、また自分自身も測られてきました。
いまや、書店には「頭がいい人の○○術」のように、「頭がいい」をタイトルに冠する本が氾濫しています。

この曖昧で便利な言葉が広く使われるようになった背景には、〈能力主義〉の存在があります。
能力主義とは、「能力」を個人の資質や努力の結果とみなし、優れた者が多くを得ることを正当化する考え方です。しかし現実には、運や環境、偶然といった要素までもが「能力」に回収され、「評価に晒され続けること」が当たり前になった社会は、多くの人に生きづらさをもたらしています。

外資系コンサルティングファーム勤務を経て独立した著者は、「頭がいい」という言葉の曖昧さを手がかりに、能力主義が生む生きづらさの構造を解きほぐしていきます。

■「頭がいい」子に育てたい、という親の願いは正義なのか。
■「私、頭が悪いので」という前置きに込められた意味とは。
■「頭がいい」は、本当に〈良い〉ことなのか。

評価に振り回されずに生きるための、ポスト能力主義の思考を提示します。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

29
成績・地頭・空気読み・主体性など、文脈によって変わる「頭がいい」という一見ポジティブで曖昧な言葉が、実は社会に潜む能力主義の呪縛を象徴していることを解剖する1冊。世の中に溢れかえる本にも「地頭」「頭がいい人」という言葉が頻繁に使われる中、運や環境、幸運すら「能力」に回収してしまう能力主義が、自己責任を強調し生きづらさを増幅させる構造を指摘していて、「頭がいい」の再定義が重要なのではなく、競争から共創へシフトする兆しが様々な形で見える今、評価に振り回され過ぎず多様な軸で生きる視点も必要なのかなと感じました。2026/03/15

タカナとダイアローグ

12
4冊くらい読んだ勅使川原先生の本だけど、読みやすさとエッセンシャルさは抜群であった。素朴に納得してしまっている「頭が良い」という、何にでも使えるマジックワードを腑分けしていくことから始めようと思った。英語だと、スマートやインテリジェンスやクレバーがあるけれど、日本語は状況依存で使いやすすぎる。(各国で似たような事情はあると思うけど) 大きな主張である、ジョブディスクリプションについては、ジョブ型雇用の本を読んでいることもあるけど重要だとですね。発音しづらすぎて、なんか言い換えはないだろか‥さがす。2026/02/12

awe

5
組織の上層部にいる人間こそ読むべき本。内容こそこれまでの氏の主張の再構成であまり新規性はないものの、組織の上に立つ人間が、ここで言われているような、不完全な人間同士が支え合う協業のあり方を意識していることが重要だと思う。◆翻って、自分のような一介の労働者にしてみれば、実際に明日から役立つようなことは特段何も書かれてはいないが、読んで少し気が楽になるような、ヒーリング効果のある本だと言える。◆「頭がいい/悪い」というのは、その組織の常識に順応できるかどうかの指標に過ぎないことがある。むしろ皆ある程度は2026/02/23

みたまん

4
職場でも「頭がよい」「優秀」という言葉が蔓延る。知性は個人ではなく組織で発揮されるという考え方に近いものを感じた。能力は絶対的・固定的なものではなく、環境や運、人間関係などの組み合わせによって発揮される「状態」である。みんながちょっとずつ「頭が悪い」ところがあると認め合い、他者と共に考え、問いを手放さないことが大事。◎メンバーシップ型雇用の日本では、仕事の成果に加えて協調性やコミュニケーション能力など個人に対して多様で高度な能力を「頭のよさ」として過剰に求めるため、構造的な息苦しさにつながっている。2026/02/21

manabukimoto

3
多くの学び、気づきを得た一冊。 「頭がいい」(その対比としての「頭が悪い」)という言説は、能力を個人の資質や努力の結果の産物と考え、個人主義✖️能力主義=「個体能力主義」に行き着くと著者は警鐘を鳴らす。 大学入試の総合型入試や、就活のおける「自分史」の提示など、選ぶー選ばれるの非対称性を盾にした現状が歪んだ社会を生んでいる。 「頭がいい」は個人に内在しているのではなく他者との共生により相互作用的に変化する持ち味。 文化放送「武田砂鉄のラジオマガジン」で馴染みの勅使河原さんの著書。2026/03/07

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