内容説明
3年前のバイク事故で右眼を失明した警察官の尾崎冴子。事故現場の峠を訪れた日から、彼女の右眼には3年前の光景が映るようになる。署長の深澤に特殊能力を見込まれ、上司の弓削(ゆげ)と、未解決一家4人殺害事件の再捜査に乗り出した尾崎は、過去を見る眼と懸命な捜査で徐々に凶悪犯に迫ってゆくが――。斬新な設定と手に汗握る追跡劇で警察小説に新風を吹きこんだ新潮ミステリー大賞受賞作。(解説・吉田大助)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ichi
22
非現実的な能力と現実的な警察組織や捜査の在り方が無理なく絡められていた。続編も出るらしいから楽しみ。2026/03/03
ナオ
8
面白かった。3年前の事故で婚約者と自分の右眼の視力を失った主人公。事故現場を訪れた日から、彼女の右眼には3年前の光景が映るように。それで事故の真実を知る事に。 ワクワクする導入。彼女の能力を知る協力者は同期でエリートで今は署長の深澤と上司の弓削の2人。 未解決事件を捜査する事になったんだけど、3年前しか見られないし、それなりに身体にダメージあるのも、万能感無さすぎでよい。事件が再現されて被害者が殺される瞬間を見ても何も出来ないやりきれなさ。 設定に感心。映像化したら面白そうな作品でした。2026/03/13
mame
7
めちゃくちゃ面白かった。犯行現場が見えるならすぐ解決では?と思ったが、それは大きな勘違い。能力には様々な制約があり、事件は一筋縄ではいかない。 この物語の面白さは、犯人を探すことよりも「分かっている犯人をどう追い詰めるか」という点。タイトル通り、キツネがいることは分かっている。そのキツネをどう追い詰めるのかという展開がスリリングだった。 後半は一気に物語が動き出し、最後まで夢中で読んだ。続編も楽しみ。2026/03/06
coldsurgeon
5
非現実的な設定の女性刑事を中心に、正体不明の家族4人惨殺犯人を追うサスペンス。3年前の出来事を、目の前で起きているかのように視ることが可能な刑事を想像しにくいが、それを除けば、素晴らしいミステリーとなっている。家族による癒しを求める殺人犯、キツネと呼び名を付けられ追われる殺人犯、逃げようと思えば逃げられるのに、承認要求が強すぎるキツネには、あまりにも生きづらい性格だったのか。2026/03/23
tnyak
4
初読み作家さんの作品を一気読み。後半から加速度的に面白くなった。2026/03/20




