怪談の真髄 ――ラフカディオ・ハーンを読みなおす

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怪談の真髄 ――ラフカディオ・ハーンを読みなおす

  • 著者名:春日武彦【著】
  • 価格 ¥1,925(本体¥1,750)
  • 筑摩書房(2026/01発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480815927

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内容説明

のっぺらぼうはなぜ怖いのか、食人鬼で真に恐ろしいのはなにか、滝はなぜ子供の首をもぎ取るのか、茶碗の中に浮かぶ顔はなにを意味しているのか―― 妻・小泉セツの語りを再話するかたちで書かれた『怪談』をはじめとするラフカディオ・ハーンの散文作品の魅力の根源にあるものとは? 恐怖のメカニズムに精通する精神科医が読み解く!

目次

1 つるつるしたもの──狢 Mujina/2 あたかも安定している──食人鬼 Jikininki/3 赤い蠅を弔う──蠅の話 Story of a Fly/4 象が光る──常識 Common Sense/5 滝を怒らせるな──幽霊滝の伝説 The Legend of Yurei-Daki/6 空っぽの部屋──忠五郎の話 The Story of Chugoro/7 甲斐の土産──轆轤首 Rokuro-Kubi/8 梵字とホクロ──お亀の話 The Story of O-Kam /9 代理人──生霊 Ikiry  /死霊 Shiry /10 なぞらえる人──鏡と鐘と Of a Mirror and a Bell/11 掌に文字を書く──お貞の話 The Story of O-Tei/12 嘲る顔──茶碗の中 In a Cup of Tea/13 耳の行方──耳なし芳一の話 The Story of Miminashi-H ichi/14 予定調和──雪女 Yuki-Onna/15 ヒトダマ作戦──菊花の約 Of a Promise Kept/16 死んだのは誰か──青柳の話 The Story of Aoyagi/補遺・雑稿/跋

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

38
2026年刊。著者は怪談好きの精神科医。ハーンの話が怖いワケ、原拠との違いに加え、ハーン家の創作事情を想像し、自身の恐怖体験まで語る。ほのぼのした口調でじつに悪趣味なことを言って、読者にも妄想を促している。『常識』では僧侶を訪れる菩薩(正体は狸)の眩いまでの神々しさ、これを冷静に射る猟師の生活感が強く対比される。『食人鬼』では死者を喰う凄まじさと、それを不審がらず受け入れる村人の奇妙さの対比。ハーンの怖さには人間の根源的な畏怖が含まれる。素朴さの裏側に、生活に紛れ込む薄気味悪さ、神聖さに隠れた暴力性がある2026/04/13

鷺@みんさー

30
朝ドラで再注目されたハーンの怪談を、分析した一冊。ほぼ有名な作品ばかりだが、元の話を知らなくても概要は分かるので困らない。ただ、毎回ラストに著者の主に過去体験に照らした挿話があり、中には蛇足と思われるものもあった。が、蠅取り器具のエピソードは秀逸だった。そのシーンぜひリアルに見てみてぇー!芳一の耳の行方とか、そんなん考えたことなかったなー。何となく、耳って柔らかいからムシャムシャされてそうな気がしてたw私は幽霊滝が好きです。業突く張りな罰当たりに下される罰として、ナイスに酷すぎるのが好き🩷2026/05/11

くさてる

18
春日武彦先生の新刊。ハーンの怪談を取り上げ考察しつつ、自身の思い出や体験についても語る内容で、面白く読みました。その先生自身の「連想」がまた怪談が広がっていく過程のパターンのような気がして読み応えもありました。2026/03/24

まーしゃ

15
朝ドラで実際にどんな怪談を書いたのだろうと気になり、図書館で手に取った一冊。都市伝説のような話を集めた本かと思いきや、怪談の奥にある人の性や情、欲を読み解く内容だった。知っているつもりの怪談も、こうして読むとまるで別の文学になる。怪異よりも人間の心こそが怖いのだと気づかされる。2026/02/23

澤水月

12
浅学で「妻の再話」を聞いた上で英語で再構成された書と改めて腹落ち、これはさまざまな解釈余地出そう。春日先生の「原典、分かれば引用元文献」紹介後の小文が実に小気味よく単独小説、随筆たり得ている。ハーンになぜそう展開したとツッコミとか。ところで雨月物語で超有名な「菊花の約」もあるの未知で驚愕。本書の前半、ある逸話を日本の衆道文化を英国人が受け入れ難いから落としたという推測が1回あるがそれ以降は触れない。読了1/20?雨月原典当たろうとして公開忘れ(コメへ続2026/02/03

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