文春文庫<br> 私たちの世代は

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文春文庫
私たちの世代は

  • 著者名:瀬尾まいこ【著】
  • 価格 ¥790(本体¥719)
  • 文藝春秋(2026/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167924690

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内容説明

『そして、バトンは渡された』著者の感動作
大人になったから気づく、あのときの想い。

感染症の流行で小学校が休校になり、不自由を余儀なくされた冴と心晴。冴が「夜の仕事」をする母親とささやかで楽しい生活を送る一方、心晴は教育熱心な親と心を通わせられずにいて――。人と関わるのが難しかった「マスク世代」の子どもたちの悩みと成長、そして彼らを見守る人々の優しさを描いた、本屋大賞作家による感動作!

単行本 2023年7月 文藝春秋刊
文庫版 2026年2月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ@no book, no life.

113
私達の世代を育んだあの頃。コロナ禍が産んだ物は、その後は、という作品だった。あの一瞬異様なコロナ禍に育ったという事はその後の人生の歩みにおいて何ら影響がないという事はやはりないのであろう。最早コロナ禍という言葉が過去になろうとしている今にらおいても。否、その当時の子供達だけではなくどの世代にもあの一種異様な世界相は何らかの心身的影響を残している。その中においても普遍的に有る物、若しくは普遍的に育まれるものは様々な形の愛である。そんな派手さはないがじんわりと温かく温かみが感じられる作品なのであった。2026/02/14

もえ

33
TVで「コロナ禍に入学の小学生が卒業」というのを観て、もうあれから6年経つのかと感慨深かった。本書もコロナ禍を過ごした小学生達が、どんな風に悩んで成長し大人になっていったのかを、周りの大人達も含めて丁寧に描いている。特に冴のお母さんが素敵な人だった。施設出身で夜のお仕事をしながらも、娘の冴のことが大好きで、ネグレクトされている冴の同級生のことも気にかけてお世話をする。一方で不登校になってしまった心晴のことも、やはり気にかけてくれる人達がいて、心晴は自分の道を見つけていく。コロナ禍から生まれた幸せな物語。2026/03/22

mayu

28
感染症のあの頃を思い出すとどうしても大人の事ばかり思い返してしまうけど、子供にとっても感染症は大きな我慢を強いられた経験で思うようにいかない日々だった事を考えさせられた。小学生として感染症時代を過ごした子達の子供の頃から大人になった今の話。学校が休校になる事で起こる事や子供が置かれている環境はさまざま。何度も涙をこぼしながら読んだ。あの頃があったから出会えた縁もある。冴のお母さんがとても素敵。そして瀬尾さんの小説はいつも優しく染み渡る。先が見えない闇のような日々から大きな光が待っている一冊。2026/03/10

ゴルフ72

22
パンデミックって一体何年前に遡るんだろう?その時、大人も子供もすべてにおいて制限された窮屈な中で生活を余儀なくされた。冴さんも心晴さんもそんな時代の中である意味強く生きた物語を瀬尾さんは優しく温かく描いている。だから安心して読めるし読了後も心がホッとする。2026/03/05

イシカミハサミ

18
タイトルと冒頭からのいくつかの展開から 群像劇のようなものを想像しながら読み進めたけれど、 登場人物は多くなかった作品。 コロナ禍があったから生まれた物語であるし、 コロナ禍がなくても、もともとそこにあった物語でもあった。 環境で物語は少し変化が起こるけれど、ちゃんと人がいれば明日はやっぱり明るいのだ、と思える作品。 ひねくれた自分には前向きな理由だけで教師という職に就くことに怖さを覚えてしまうのだけれど、そういう世界にたまに触れるのも、悪くない。2026/03/17

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