角川書店単行本<br> 五更の月

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角川書店単行本
五更の月

  • 著者名:川井俊夫【著者】
  • 価格 ¥2,145(本体¥1,950)
  • KADOKAWA(2026/01発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041166345

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内容説明

俺は場末の道具屋だ。買取りの依頼を受けては、単なる不用品の多さに「クソったれ」と毒づく。ただ、そんな道具のクソの山からも『なにか』は見つかるかもしれない。俺が自分の肥溜めの底で、やっと見つけたあの光のように――。今度は仏像の買取りだ。場所は山間の集落。案外すんなりと話は進んだが、そこで土地の婆さんから「もっと古いのがおる」と聞いた。こいつらより古い仏像? 道具には生まれた理由があり、捨てられず残された理由がある。そいつにはどんな物語が? 婆さんから指定された日にもう一度集落を訪ねる必要がある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

16
神戸で古道具屋を営む「俺」。事故物件に残された不用品をあさり、妻と娘と暮らし、アルコールに溺れた若い頃があり、限界集落の仏像を買い取る。饒舌な語りの中で浮かび上がる「俺」の信条と生き様に夢中になりました。「なんか最近、面白い本が無い……」と思ってる読書好きにこそ読んでもらいたいです。著者のXをフォローしてる人(私もそのひとり)なら承知の内容のようでいて、Xでは表現できない構成、流れになっていて、まさに小説の読み応えがあります。おすすめ。なにか賞を取ってほしい。2026/02/02

オオイ

4
神戸の無学だが良心的 ? な古道具屋の男、良き妻に恵まれなかなか哲学的に生きている。2026/03/10

頭痛い子

3
前作に引き続き、さらっと読めた。二作目で気づいたけど、この道具屋っていうのは…テキヤみたいなもんなのだろうか。まともな人はいないだろうが。いつも金勘定がザル過ぎてすごい。途中、何度か声だして笑った。『やはり不穏で怪しい足の遅いババアだ』『俺の前に現れたのは60代くらいの男が一人だけだった。痩せた青白い顔の男で百姓には見えない。詐欺師か病人か死霊だろう。嫌な予感がする』。今回依頼された過疎地域『谷』での老人たちの出会いが面白い。2026/04/05

kintel

1
こんなに「クソ」を連発する小説はアメリカ文学くらい。古道具屋の話なのにハードボイルドで、馳星周のマフィア小説でも読んでいるような感覚になる。 主人公は自分に正直過ぎてあまりに不器用だけれど、明確な信念をもっている。わかりやすくてブレないキャラクターは今の時代にピッタリ。もっと大きなトラブルに巻き込まれるドタバタ劇のエンタメ作品にもできたであろうに、あえてどこまでも主人公の生き様を描くあたりに作者の哲学が見てとれる。この無骨さが良い。2026/02/26

ナオミ

0
前作のエッセイがおもしろすぎて電車を乗り過ごしたが私小説もイカついおもろさ。本人は無学だとかいうけど知的好奇心が教養深めてしまっているし乱暴なようで愛情深く、生命力溢れすぎるのに常に死にそうな、アンバランスさ。独特の文体で一気に惹き込まれる。常に冷静な妻の描写が三蔵法師のよう。2026/02/11

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