内容説明
俺は場末の道具屋だ。買取りの依頼を受けては、単なる不用品の多さに「クソったれ」と毒づく。ただ、そんな道具のクソの山からも『なにか』は見つかるかもしれない。俺が自分の肥溜めの底で、やっと見つけたあの光のように――。今度は仏像の買取りだ。場所は山間の集落。案外すんなりと話は進んだが、そこで土地の婆さんから「もっと古いのがおる」と聞いた。こいつらより古い仏像? 道具には生まれた理由があり、捨てられず残された理由がある。そいつにはどんな物語が? 婆さんから指定された日にもう一度集落を訪ねる必要がある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
15
神戸で古道具屋を営む「俺」。事故物件に残された不用品をあさり、妻と娘と暮らし、アルコールに溺れた若い頃があり、限界集落の仏像を買い取る。饒舌な語りの中で浮かび上がる「俺」の信条と生き様に夢中になりました。「なんか最近、面白い本が無い……」と思ってる読書好きにこそ読んでもらいたいです。著者のXをフォローしてる人(私もそのひとり)なら承知の内容のようでいて、Xでは表現できない構成、流れになっていて、まさに小説の読み応えがあります。おすすめ。なにか賞を取ってほしい。2026/02/02
zeeen
0
口も柄も悪い自称クソ野郎の主人公だが、実は人間的にはいい奴、というか筋が通っている。職業に貴賤はないし、自分の美学を持ち自分の人生を生きる人はみな魅力的だ。2026/02/12
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