内容説明
日本語教師にとって「これだけは知っておきたい!」第二言語習得の考え方をやさしく紹介。学習者の誤りの原因は? 母語はどんなふうに影響するのか、習得の順序はあるのか、文法指導に意味はあるのかなどを、実例をもとに解説。
目次
■第1章 第二言語習得論とは
1.「対照分析」の時代
2.「対照分析」から「誤用分析」へ
3.中間言語分析へ
■第2章 中間言語:学習者独自の言語体系
1.日本語学習者の中間言語:「に」?「で」?
2.自分の「独自のルール」には、自分でも気づいていないこともある
3.学習者独自の文法は何から作られるのか
4.中間言語の発達
■第3章 学習者の母語は第二言語習得にどう影響するか
1.母語は悪者か?
2.母語の転移
3.転移は母語からのものだけではない
4.母語の転移はいつ起きるのか
5.言語転移が起きやすい領域
6.典型性の影響
7.習熟レベルによる違い
8.学習者要因の影響
■第4章 習得には決まった順序があるのか
1.「習得順序」の発見
2.「習得順序」とは、何がどうなる順序か
3.本当に母語に影響されない普遍的順序があるのか
4.どんな文法項目にも決まった習得順序があるのか
5.「発達順序」と「習得順序」
6.発達段階は飛び越えられないという考え方
7.習得の順序通りに教えたほうがいいのか
■第5章 必要なのはインプットかアウトプットか
1.言語習得に大切なのはインプットだという考え方
2.言語習得にはインターアクションが必要だという考え方
3.言語習得にはアウトプットも必要だという考え方
4.アウトプットの効果
5.言語習得には気づきが必要
6.アウトプットのもう一つの効果:自動化
■第6章 文法を教えることに効果はあるのか
1.意識的に得られた知識と無意識的な知識とは
2.意識的な学習はコミュニケーションに役立つ知識になるか
3.教室での学習の役割
4.理解可能なインプットだけでは習得が難しいもの
5.目立ちやすさや余剰性は母語によって異なる
6.教えたことがそのまま習得されるわけではない
7.教室でのインプットに注意を払おう
8.インプットからしか習得できないもの
9.習得環境による教室の役割の違い
■第7章 教室で何ができるのか
1.インプット重視の指導
2.言語形式に焦点を当てる
3.フィードバックはどう行えば効果的か
4.再び、教える順序について
■第8章 言語習得に及ぼす年齢の影響
1.外国語は早くから始めたほうがいいのか
2.子どもは二つの言語をどう学習するのか
■第9章 言語習得に及ぼす個人差の影響(1)
1.言語適性
2.女性のほうが言語学習に向いているのか
3.学習スタイルの違い
■第10章 言語習得に及ぼす個人差の影響(2)
1.動機づけと第二言語習得
2.学習者の性格は第二言語習得に影響するか
3.曖昧さに対する寛容性
4.学習ストラテジー
5.「不安」や「緊張感」の影響
6.個人差に関するまとめ
■第11章 まとめ:教室で私たちにできること
1.第二言語習得論から見た第二言語教育
2.習得は時間のかかるプロセス
3.「習得が難しい」と決める前に
4.教えたものはすぐ使えなければいけないのか
5.学習者と同じ方向を見て進むことの重要性
6.おわりに
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