内容説明
「お前が謎を解くと、決まって俺は相手と引き裂かれる。
お前は俺にとって、失恋の悪魔─いや、失恋名探偵だ!」
名探偵にあこがれる女子高校生・瀧花林。
彼女の幼馴染である幣原隆一郎には、ある「特異体質」がある。それは、隆一郎が好きになった女性は、必ず何らかの犯罪に関与していることである。
悪女にどうしようなく惹かれる隆一郎(花林いわく、「女の趣味が悪い」)の
特殊体質をヒントに、花林は数々の事件の謎を解き明かす。
そして、恋は衝撃の結末を迎える――!?
本格ミステリ界の若き俊英・阿津川辰海が贈る、どんでん返しのラブコメ×本格ミステリ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
149
ミステリ作家はシリアス系に傾斜する人とライト系専門に分かれる。どちらかというと作者は前者に属するが、重いタッチのドラマに軽いキャラが登場するのも珍しくない。今作は明るさがコンセプトの雑誌に連載されたためか、思い切ってライト系の作風で統一している。好きになった女性が必ず犯罪に走る特異体質の少年などギャグでしかないからこそ、名探偵志望の幼馴染女子が犯人捜しレーダーに利用するポリコレ的に「?」な設定もスルーされるのだ。それでも謎解きはよく練られており、細かく考えずユーモアミステリを楽しみたい読者には面白い1冊。2026/02/20
ごみごみ
53
幼馴染の特殊能力(特異体質?)を利用し、事件の犯人を予想。そこから犯罪に至る経緯やアリバイ、トリックを解き明かしていく女子高生。パターン化しやすい設定で6話も成立させているところがお見事。恋愛体質、しかも好きになった人は必ず・・という隆一郎がちょっと不憫。それにしても殺人事件が起こりすぎ!ふたりのその後が気になるラスト。2026/02/26
シャコタンブルー
48
惚れた相手が必ず犯人だ!最初の設定からぶっ飛んでいる(笑) 深刻にならずサクサクと軽く読めるので毎日花粉に悩まされる人におすすめの本かも(笑) 6話の連作短編だが高校生の幼馴染の関係が徐々に発展していく展開もこれぞ青春という物語。死人が多数出てくる非現実的なミステリだが、それでも桜のように鮮やかに儚く、そして涼やかで清々しい。しつこいようだが花粉でボーとしている人に最適かも。2026/03/22
koma-inu
36
好きになった女性が必ず犯人になる、特異体質を持つ幼馴染と、それをヒントに推理をする女子高生の、変則倒叙型ミステリ、6短編。うん、なかなかマニアックな特殊設定で面白い。単に犯人が分かる→逆算で推理する だけでなく、段々と特殊設定自体を巧みに使った話になり、飽きないです。二段階の推理が楽しめる「キミが犯人じゃなければ」が好み。最終話は、多分このオチかな・・というのは想像ついちゃいましたが、終わり方は悪くない。尖った設定をスッと受け入れて楽しむべき作品。続編読んでみたい気もするけど、難しいかな。2026/03/21
よっち
31
好きになった女性が必ず犯罪に関与する特異体質を持つ隆一郎と、名探偵を目指す幼馴染の花林が繰り広げるミステリ連作短編集。教育実習生、殺された美術教師、殺されたマスターとバイトの女子大生、別荘に遊びに行った先での殺人、隆一郎宛のラブレター、花林のライバルと付き合い始めた隆一郎の顛末など、隆一郎が犯人を隠蔽しても花林の鋭い推理で真相が暴かれ、結果として失恋を繰り返すジレンマが描かれて、ダイイング・メッセージ、アリバイトリック、密室殺人の王道テクニックに意外な真相と鮮やかなどんでん返し、2人の関係を楽しめました。2026/03/03
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