内容説明
「お前が謎を解くと、決まって俺は相手と引き裂かれる。
お前は俺にとって、失恋の悪魔─いや、失恋名探偵だ!」
名探偵にあこがれる女子高校生・瀧花林。
彼女の幼馴染である幣原隆一郎には、ある「特異体質」がある。それは、隆一郎が好きになった女性は、必ず何らかの犯罪に関与していることである。
悪女にどうしようなく惹かれる隆一郎(花林いわく、「女の趣味が悪い」)の
特殊体質をヒントに、花林は数々の事件の謎を解き明かす。
そして、恋は衝撃の結末を迎える――!?
本格ミステリ界の若き俊英・阿津川辰海が贈る、どんでん返しのラブコメ×本格ミステリ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
117
ミステリ作家はシリアス系に傾斜する人とライト系専門に分かれる。どちらかというと作者は前者に属するが、重いタッチのドラマに軽いキャラが登場するのも珍しくない。今作は明るさがコンセプトの雑誌に連載されたためか、思い切ってライト系の作風で統一している。好きになった女性が必ず犯罪に走る特異体質の少年などギャグでしかないからこそ、名探偵志望の幼馴染女子が犯人捜しレーダーに利用するポリコレ的に「?」な設定もスルーされるのだ。それでも謎解きはよく練られており、細かく考えずユーモアミステリを楽しみたい読者には面白い1冊。2026/02/20
よるのもち
15
ハイペースで作品を刊行されている阿津川先生ですが、ここ最近の中で一番面白かったかも!好きになった相手が必ず犯罪に関与してしまう特異体質の男子高校生と、幼馴染の女子高生探偵の変わったバディもの。設定をフルに活用した技巧的なミステリでした!2026/02/07
slice
3
阿津川辰海の最近の作品に共通する「売れ線を狙っているがことごとく外している」といったような作品のひとつ。やりたいことは分かるが、この手の作品の先行例には遠く及ばないオチ。ライトミステリを書こうという気持ちがあるのは分かるが、文体がまったく雰囲気に合っていないという点も非常に最悪で、苦しい読書だった。阿津川辰海にこういう雰囲気の作品はあっていないというのは以前にも感想した気がするが、これも同じような読後感だった。2026/02/16
サンライズ
3
犯人を直球で指名する能力はミステリでは度々見るが、流石に使い方が上手い。ただ、ラブコメでもあるのにその観点で双方を魅力的とは思えなかったのが痛い。2026/02/13
Kom
3
この設定ならまあそうなるよね、といったところで、想像は超えてこなかった感。個々の短編はなかなか良いのだが。2026/02/11




