内容説明
広島に落とされた原爆によって家族を失った悲しみ,戦争への怒り,そして平和への願いから生まれた不朽の名作『はだしのゲン』.今も世代を越えて読まれ続けているマンガに託された人間賛歌とはどのようなものだったのか? いかにしてヒロシマの記憶を若い世代へと語りつぐのか? 著者の思いを伝える.
目次
遊び場だった原爆ドーム/焼け跡を歩き回る/映画と紙芝居/漫画との出会い/漫画家・中沢啓治の誕生/なぜ原爆を描いたのか/少年漫画への思い入れ/そして,『はだしのゲン』へ/原爆被害への偏見/被爆体験を描くことのつらさ/原爆被害を伝えることの難しさ/戦後50年に世界の被爆・被曝地を歩く/放射能の恐ろしさ/スミソニアン博物館のエノラ・ゲイ/世界での反応/いま,また広島で暮らして/死の予感とともに/若い人たちへ/しつこく,しつこく,伝え続ける
◇著作紹介
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
35
初読。2014年92冊め。はだしのゲンの著者による被爆体験記。連載に当たってCIAに捕まる覚悟だったという記述に、伝えたい記憶の重さを感じる。2014/02/15
1.3manen
8
昨年末、お亡くなりになったのを報道された。評者小学生のときに「ピカドン」のマンガを読んだ覚えがある。描写としてだぼだぼの服を着ているかのうような皮膚の爛れ方。目を覆わんばかりである。これが戦争というもの。これが原爆が人間にした最大の人権侵害。被爆した人は火葬してから、骨が残らず、灰になってしまったという(11ページ)。原爆とか、放射能は、死んでからも酷な現実を突きつける恐ろしさ。蛆だらけのマンガ描写(18ページ)。原爆はいけない、戦争はいけない(46ページ)。最高責任者が読んでほしい一冊。次世代こそ必読。2013/01/07
ちー
5
「はだしのゲン」を生み出した中沢啓治の残し続けたいメッセージ。原爆ドーム跡地で遊んだという幼少期。思い出したくないと思っていた原爆を、漫画で表したこと。少年誌で描くには残酷すぎると批判されたこと。そういった「はだしのゲン」が生まれた経緯からずっと伝え続けたいメッセージまでが収録されている。何よりも本誌で連載中に「子どもが読んで怖いとなく。トイレに行けなくなった」といった手紙ももらうことも。それこそ冥利だと言う。それだけ、あの絵で原爆の悲惨さを伝えれたのだと。それでももっと現実は悲惨だったと。伝え続ける意義2013/11/13
うさえ
4
繰り返ししつこく伝え続けること、その大切さ2009/01/10
hiratax
3
「はだしのゲン」騒動で思い出すように読む。2013/11/28




