岩波科学ライブラリー<br> ネズミはなぜ回し車で走るのか

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岩波科学ライブラリー
ネズミはなぜ回し車で走るのか

  • 著者名:中島定彦【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 岩波書店(2026/01発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000297400

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内容説明

回し車の中で走るハムスターを見てこんなことを思ったことはないだろうか.「めっちゃ上手に走るなぁ」「走っていて楽しいのかしら」「なんで走っているの?」――.でも回し車で走るのはハムスターだけではない.ラットもマウスもニワトリもゴキブリも走っている.なぜ走るのか,その素朴な疑問に真正面から挑む.

目次

まえがき

第1章 回し車で走るということ
回し車とは
好みがある
ネズミだけではない
どのくらい走る?
系統差・性差・週齢差・個体差
いつ走る?
活動性の指標
回し車で走ることの意味
食事と走行
ストレスと走行
常同行動と異常行動
野生ネズミは回し車でほんとうに走るか

第2章 回し車で走ると楽しい
喜びの超音波発声
回し車は嬉しさいっぱい
回し車で走ることが迷路学習の報酬になる
回し車で走ることがレバー押し行動の報酬になる
回し車で走れないと不機嫌になる
回し車で走った場所が好きになる
回し車で走ると健康にいい
ランナーズ・ハイ
「つらさ」からの解放

第3章 回し車で走ると苦しい
走ると気持ち悪くなる
走る前に飲んだ水の味を嫌う
脳内麻薬の快・不快
乗り物酔い
エネルギー消費とストレス
胃腸不快感と吐き気
吐き気を覚えると土を食べる
走ると土を食べる
なぜ土を食べるか
脇腹の痛み
人間がマラソンで走ると

第4章 楽しさと苦しさは、いつも隣り合わせ
苦しいのに、なぜかまた走りたくなる
相反過程理論
走り終わって気分上々
そもそもなぜ走ろうとしたのか
爽快な序盤、試練の終盤
目先の快楽を優先する
走行中毒

第5章 走り過ぎて死んでしまう
走るとやせる
自己飢餓になるネズミ
活動性やせ症
発症の危険因子と予防策
発症のしくみは「諸説あります」
食事スケジュールへの同調失敗
食事の魅力減退
人間の神経性やせ症との関連
活動性やせ症の動物実験倫理

第6章 こぼれ話いろいろ
ゴキブリも走る
回し車でくつろぐ
回し車発電
回し車を使ったアート作品
ハムスターボール
トレッドミル
競馬とドッグレース
ゴールはどこだ

まとめ

あとがき
文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

23
確かに、考えたこともなかった。そこで、何故・・と思えることが素晴らしい。疑問を持ち、仮説をたて、実験し検証する。これを繰り返す。快・不快、ストレスなど、科学の面白さが伝わってくるとともに、まだまだ、未解明な部分が多いというのが、奥深さ。2026/04/06

とんかつラバー

17
面白い!大勢のネズミとマラソンが趣味の人々に協力してもらい回し車の謎に迫る。ハムスター飼育者なら回し車を回す力を何かに利用できないかと思うが、エネループ1本充電するのに2週間以上かかるので実用化は難しい。回し車は適度なら良いが、やりすぎて餓死する個体もいる。小さい回し車は背骨に負担がかかるので大きめのほうが良い。人間に撫でられたり手のひらに乗せてあげるとストレスが和らぐというのは嬉しい話だ。2026/01/14

H2A

13
ゴールデンハムスターを飼っていると、夜ずっと回し車の音が聞こえて、なぜこんなに回るのが好きなのか不思議に思う。この本がYouTube「哲学の劇場」で取り上げられていたのですぐに購入し読んだ。確かに題名と内容が一致していてハム好きは唸るだろう。ここに出てくる数々の実験に感心するばかり。ただネズミ、ラット、マウスとあまり説明もなく出てきてどういう使い分けされるかわからない(実は系統樹のところにどう違うかは出ている)ままなのと、結論はまだ解明しきれていないのは判然としないが、同時に少し嬉しいような。2026/03/30

にしがき

13
👍👍👍 タイトルまんまの内容。なぜネズミは走るのか。どうも走ることは楽しいらしい。人間には聞こえない「よろこびの声」を発してるなんてカワイイ。でも走っているとつらくもなる。でもランナーズハイで走り続ける。エサの時間が短く制限されるとエサを食べ損ねて餓死してしまう…!/少ないページ数に情報が詰め込まれている。惜しむらくは、もう少し研究への情熱とかこだわりを読みたかったかも。このシリーズの醍醐味でもあるので。(最後に少し触れてたけど、もう一声)2026/02/22

スイ

13
冒頭、「たまにタイトルと内容が違う本があるけれども、安心して!この本はタイトル通りの内容だから!」とあって、これ絶対面白い本だぞと思いながら読んだ。 やっぱり面白かった! 我が家のハムスターが一心に回し車で走る姿を見て、何を思って走ってるんだろう、景色変わらないけど楽しいんだろうか、などなど不思議だったので、ぴったりの本だった。 とても丁寧に書かれていて、無理せず論を追っていける。 動物福祉にも触れられていたのも良かった。 読むと、回し車で走る姿が一層愛おしくなる。 2026/02/15

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