内容説明
デジタル環境の急速な進歩により,実態の「見える化」のニーズが高まり,エビデンスに基づいた政策立案や実践が広がる.「幸せ」といった社会的価値の測定に関する方法論の進展も目覚ましい.社会の価値を支える環境,経済,社会の複雑な問題を漫然と放置せず,「見える化」する効能を伝え,新しい発見と実践へと誘う.
目次
はじめに
第1章 環境負荷を「見える化」する
1 大阪送風機製作所の1年間――主力製品の環境負荷を測ってみる
2 ライフサイクルアセスメント(LCA)とは
3 企業や地域のLCA実践例
第2章 地域経済を「見える化」する
1 地域経済の実態を知る――産業連関表を使う
2 気仙沼市の挑戦――震災復興後の持続可能性を考える
第3章 掛け合わせることで価値が広がる
1 経済と環境と社会をつなぐ――廃棄物産業連関表を使う
2 さまざまな「見える化」指標を知ろう
3 「見える化」が生んだ応用事例
第4章 社会的価値を「見える化」する
1 変化の連鎖をデザインする――「変化の理論(TOC)」を使う
2 社会的価値を金銭換算する――SROI(社会的投資収益率)を使う
3 わが町らしい「幸福度」を測る
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
デジタル環境の急速な進歩により、実態の見える化ニーズが高まる中、社会の価値を支える環境、経済、社会の複雑な問題の見える化する効能を伝える1冊。見えにくいものを漠然と受け入れがちな状況を、測って可視化することで問題の本質を明らかにし、行動を促す道筋を示そうとする試みで、環境・経済の連動分析、変化の連鎖設計、社会的投資収益率による社会的価値の貨幣換算、地域の幸せを指標化する試みなどは、著者も測定の限界や不完全さを認めつつも、住民や企業、行政がデータを共有して統合的に捉えることはこれから必要かもしれないですね。2026/02/16
iwtn_
4
著者は、個人的にはシステム思考の実践者という認識で、前著も買っていたのでその経過を追っている感じ。地域社会と呼ばれそうな範囲において、如何に良い循環を作り、その成果を計測していけるかを紹介し、かつ、具体的なレポート。LCAや産業連関表、TOCなど測定や計画の手法について参考になる。地域の中で経済を循環させ、それを可視化することの大事さ。もちろん外部と取引したほうが速いこともあるが、他の作用もある。結局金銭的な数値に落とし込むことになるとはいえ、雰囲気や思想が先走るよりは、かなりよい仕組みに見える。2026/02/08
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