中公新書<br> 体育会系 日本のスポーツ教育が創った特異な世界

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中公新書
体育会系 日本のスポーツ教育が創った特異な世界

  • 著者名:小野雄大【著】
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 中央公論新社(2026/01発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121028914

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内容説明

大学をはじめ学校の運動部出身で特有の価値観・行動様式を持つ体育会系。
 厳格な上下関係、規範意識の高さなどを特徴とし、爽やか、暴力的、勉学が苦手、就活に有利など様々に語られてきた。
 本書はその起源から、先輩・後輩関係の分析調査、スポーツ推薦入試の軌跡と現状、就職後のキャリア形成の困難まで、彼らを多角的に描く。
 近年、話題となる不祥事の歴史も追い、日本社会で500万人以上とも言われる日本独自の体育会系の実態を描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

34
大学をはじめ学校の運動部出身で特有の価値観・行動様式を持つ体育会系。日本の学校スポーツが育んだ独特の文化・価値観を歴史的・社会的に解剖する1冊。体育会系が定着したのは1960年代末の大学闘争期からで、厳格な上下関係や、先輩後輩の規範、集団主義、根性論が、戦後日本のスポーツ教育を通じてどのように形成されたか、スポーツ推薦入試の変遷や現状、運動部出身者の就職後のキャリア形成の困難さも多角的に分析しながら、大学スポーツが宣伝効果として機能する一方、勉学軽視やパワハラ体質といった負の側面を浮き彫りにしていました。2026/02/08

さとうしん

17
体育会系の海外でのルーツ、日本での興りから体育会系による不祥事、スポーツ推薦入試、就職の問題まで。その名称の由来が大学の「体育会」であることははじめて知った。そして学生運動では大学当局の手先となり、学内はもちろん社会的にも批判されたらしい。スポーツ推薦入試は近年のものと思いきや意外と古くから行われており、それまで非公式に行われていた高校運動部からの勧誘を公式化したという側面もあるようだ。スポーツ推薦をメリトクラシーの一種ととらえる見方は盲点だった。2026/02/07

ののたま

16
体育会系の歴史から、教育、キャリア形成を辿る本。▼欧州のスポーツ教育は成立の歴史から察するに人間形成の面が強いようだ。日本の場合も欧州からの人間形成の面も取り入れてはいるものの、軍国教育の面も含んでいる。欧州のスポーツ教育には軍国教育的な側面はなかったのか、掘り下げてみたい。▼対全共闘の暴力組織として体育会系が扱われたのも大学組織との密接な繋がりが理由として挙げられているが、上からの命令に従う軍国教育的側面がのこっていたことも理由ではなかろうか。▼体育会系の卒業後のキャリア形成でぶつかる壁だが、スポーツ▼2026/02/25

manabukimoto

7
「体育会系」という日本独自の文化の考察。 英国の荒れるパブリックスクールの生徒疲弊策としてのスポーツの導入や、大学紛争当時の体制側の暴力装置としての体育会系の役割など、多くの学びを得た。 スポーツがなくても困らない(日々の営みで健康だし、テレビ見ないしコンテンツとしても要らない)立場からすると、大学での最優先事項がスポーツという人たちは謎だった。 学業とスポーツの両立は困難、だからこそのスポーツ推薦。スポーツをする人の受け皿としての大学。集団同調や無思考無批判で絶対服従の縦関係。日本らしさとも言える。2026/01/31

バーニング

6
体育会系のルーツと成立を探る本だが、核心部分は後半の展開されるスポーツ推薦の話だろうと思った。戦後のある時期には批判も浴びて縮小したスポーツ推薦だが、その後大学のマーケティング利用や少子化対策のための生き残り手段として復活し、拡大を続けている。それ自体の是非を論じるというより、拡大したスポーツ推薦という制度の内実を語ろうとする本だ。著者自身がアスリートだったこともあるだろうが、スポーツ推薦が急になくなることはないだろうし、あるならあるでどう望ましい形で運用すべきかという実践的な議論につなげている。2026/02/28

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