内容説明
インターネットを使った選挙運動が解禁されてから10年余り、有権者が候補者の情報を得る手段としてSNSやYouTubeなどの重要度が年々高まっている。しかし、ネットは簡単に情報を拡散できることもあり、偽情報が広がりやすい。さらに今後はAIの活用も進んでいき、やがて政策決定に大きな影響を与えることが予想される。
選挙、そして民主主義に多大な影響を与えるSNSやAIをどう扱うべきか。ネットと選挙の健全な在り方を提示する。
目次
はじめに 2025年の都議選と参院選
第1章 2024年の選挙シーンを席巻したSNSの台頭
第2章 2024年の兵庫県知事選で広がった闇
第3章 「選挙の神様」藤川晋之助
第4章 「ネット選挙」黎明期と公職選挙法
第5章 偽・誤情報を選挙から排除するには
第6章 間違いだらけのネット戦略からAI活用へ
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
25
インターネットの選挙運動解禁から10年余り、大きく変わった選挙とSNSの関係や問題点を解説する1冊。SNSが現実の選挙にも大きな影響を及ぼし始めた24年の選挙状況を取り上げながら、兵庫県知事選挙の二馬力選挙と誹謗中傷、ネット選挙黎明期と後を絶たない公職選挙法の抜け道、誤情報・偽情報を選挙から排除するには、間違いだらけのネット戦略から、AIが有権者の声を集約し、政策を提案・実行する仕組みについても言及していましたが、アルゴリズムのバイアスや、誰がAIを設計運用するのかという課題もあって時間が必要そうですね。2026/01/07
O次郎
1
SNS選挙の実態や戦い方についての指南という政治家向けの内容から、その歴史や問題点、向き合い方といった有権者向けの内容までネット選挙の現在地がシンプルにまとまっている。今年読むべき本だろう。本書の終章ではAIに大きな期待を寄せている。私も生成AIを使っているとAIにやる統治の方が「真っ当な政治」を実現するのではないかという感覚に陥ってしまう。だが、人間が自分たちの行く末をAIに任せてしまうというのはまさにSF作家たちが無双してきたディストピアそのものだ。それが良いのか?それで良いのか?という思いが去来した2025/12/23
志村真幸
1
著者は、ネット選挙コンサルタント。二十数年にわたって、選挙・政治家のネット活動をサポートしてきた実績をもつ。 本書は、近年の選挙の問題点を洗い出し、解決策を提示したものだ。2024年の兵庫知事選と東京都知事選が主たる対象で、SNSによってデマが発信されること、立候補を宣伝や他の候補者のサポートのために利用する事例などが詳しく検討されている。 悪い面に重点が置かれており、法律では規制できなくなっている現実が示されている点が重要。 解決策もいろいろと提案されており、思い切った改革が必要なのは明らか。 2025/12/08
miu_miu
0
登録数まだ1桁でした。SNS全盛のなかでは偽・誤情報の排除が喫緊の課題で、そのためには公選法の改正が望まれるが、難しそうだと。選挙期間の選挙動画の広告禁止は効くと思うけど。プラットフォーム側のファクトェック等の動きは逆行しているので期待できないし。リンカーンフォーラムはいいと思ってwebを見てみましたが、かなり時代遅れのデザインで、伸びる勢いが感じられない。うーん。政治に関心を持つ若者が増えるのはいいことですが、政治はますます、深く考えず、感情的な大衆に右往左往していくのではないかと。2026/01/02
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- 羅王/独居房の夜




