内容説明
この切符の終着駅はどこだろう?
「瀬名さん、準備はよろしいですか?」
「最相さん、切符は手にしました」
こうして始まった、1年半にわたる往復書簡。
二人の「物語る力」が暗闇と希望をつないでいく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mayu
58
1万円選書。科学をテーマにした往復書簡。子供の頃、科学館の未来を予想した展示に目を丸くしたことを思い出す。でも、子供心に空飛ぶ車と同じくあり得ないと思った携帯電話はもう日常だ。工夫することは未来をつくること。ちょっとの疑問やあったらいいなを大事にすることが未来につながるのかも。変えられないことを受け入れる平静さ、変えることは変える勇気、その違いがわかる知恵を、というのが印象的。いつでもそんな自分でありたい。そして、不可能だと思われる物理原則をも超えられるのは物語だというのもまた夢があっていいなと思った。2020/08/29
なつくさ
23
1万円選書その4。初読みの作家さん。二人の作家さんによる科学を軸とした往復書簡をまとめたものです。科学と人の結びつきを感じるとともに、響く言葉も多々ありました。例えば、「運命への平静さと勇気と知恵を持ちたいと願い、生きる」。また、印象的だったのは、カンガルーケアと新型インフルエンザ。前者は母と子の永遠不変の絆に言いのない複雑な気持ちに、後者は言わずもがなコロナと重ねて色々考えた。この往復書簡は2008年の春に始まり、2009年の秋に終わる。そして、12年後の今、未来への周遊券は確かに僕の手にも届きました。2020/07/18
ぐうぐう
11
永遠に続いてほしいと思えるほどに素敵な素敵な往復書簡。科学をテーマに綴る書簡なのだけれど、瀬名さんも最相さんも、そこに作家としての視点が入ることで、同時に物語についての書簡にもなっている点が読ませどころとなっている。相手の問いにすぐに直球で応えるのではなく、別の話題をワンクッション置いてさりげに応えるあたり、お二人の作家としてのセンスの良さに唸らされる。(つづく)2010/06/07
みゆき
9
ミシマ通信より。科学(生物学、天文学、工学など主に自然科学が主軸)をテーマとした往復書簡。「物語」のちからを感じる。同時に自然科学を語る際には社会科学・人文科学と切り離すことができないのだということに気づく。:瀬名さんのウイルス研究者の父と妊娠中の姉のやりとりが興味深かった。対談とは違った趣がある。2018/04/30
里馬
9
僕は筆不精です。メールを続かせた事がありません。メールを煩雑に思い電話で済ませる事も少なくありません。やりとりは大抵2.3行で済ませているし、長文メールを続けてもやがては途切れてしまいます。ですから、お2人が作家さんとはいえ、この様な往復書簡を1年半も続けている事羨望の限りにございます。話題はくるくるとアクロバティックに旋回し、僕の思考を飛立たせ、空想は膨らみ、同じく科学周遊出来た喜びを光栄に思います。対談集でもトークショーでもなく、往復書簡という僕にとって新たなかたち。ご馳走様でした。2010/06/03
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