内容説明
幕末、鹿児島島津家。側室お由羅の子として生まれた久光。両親の愛情を受け、学業に勤しみ、出世欲なく育ち、藩主となった聡明な兄・斉彬を敬愛し、誠心誠意支えようと誓う。だが、斉彬は幕府に開国等を正すための挙兵を計画しているさなかに急死。斉彬は息子の茂久を藩主とし、久光に後見役として自分を継ぐように遺言。政治の矢面に立つことに。久光は開国迫る諸外国から、日本を護るため軍備を増強し上洛するが……。明治維新のリーダーを抜擢し、開国の動乱を御した唯一無二の立役者の知られざる真の姿を描く歴史小説。
目次
第一章 炎天下の調練
第二章 お由羅という母
第三章 騒動の顛末
第四章 はるかなる出兵
第五章 上屋敷放火
第六章 荒れる錦江湾
第七章 憂いの都
第八章 激論つきて
第九章 遺恨の花火
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
85
植松さんの文庫書下ろしの新刊です。植松さんの作品は「イザベラ・バードと侍ボーイ」で楽しめたのでこの本も手に取りました。島津久光という人物は今までの情報(西郷隆盛を島流しにしたり「お由羅騒動」など)ではあまりいい印象を持っていませんでした。この本によってかなりイメージを変えてくれました。一般的には島津斉彬のほうがいいイメージですがこの本によって久光もかなりの人物であったことがわかります。日本人は赤穂浪士などや判官びいきなどで弱いものに味方する傾向がありますがこの本のような見方も必要だと思います。2025/12/28




