内容説明
生化学の次元で描く驚きの生命像。生体分子が化学変換される超ミクロの世界へ読者を導き、生命誕生、老化やがんの理解を塗り替える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
55
本文の末尾を読んだ際、ショーペンハウエルのあの体部な主著の最後の記述を読んだ時の感激が蘇ってしまった。高峰をえっちらよっちら一歩一歩踏み締め乗り越えてこそ得られる眺望と深い感銘。ショーペンハウエルの主著は初めての時の感激を味わいたくてついには4回、その都度違う訳者の本で味わった。 が、ロートルの今は、本書を再読する気力はないだろうな。悲しい現実だ。 2026/02/01
まんぼう
12
プロトンと電子の動きが物質の、生命の、宇宙の循環である!と私の頭は解釈した。思ったとおり非常に難しかった。難しすぎた。やはり化学と物理に収束していくのか。ともあれ、物質から生命への転換と循環という視点から、生命の起源仮説の主張のそれぞれの理論の違いが何なのかを一歩踏み込んだ形で知ることができたことと、その中でも熱水噴出孔説の詳しい理論を解らないなりに知ることができたのが収穫。生命の構造から活動までの物質を産生するクレブス回路。その順回転と逆回転と分岐を、環境と進化に適応させることで2026/05/21
清水勇
7
生命の謎(最初の生命、急激な進化、意識、がんと老化)は遺伝子情報では充分に説明できない。英国生科学者の著者は代謝フラックス(細胞内で栄養素の化学変化の流れ)を議論の中心に据え、代謝の核心であるクレブス回路で上記の生命の謎を大胆に解明する。著者もこの仮説がまだ通説でないことは認めるも、生命の基本原理は生命を静的でなく動的に把握すべきとの主張は納得。最先端の学説なので素人には、「アメリカ版大学生物学の教科書」を参考にしても歯が立たず半分も理解できていないが、未知の領域に踏み込むワクワクドキドキ感を感じれた。 2026/06/13
mft
5
生命の誕生から、人間の老いて死ぬまで、を貫く化学反応の機構、わけてもクレブス回路の役割の重要性を語った本。正直に言うとクレブス回路を構成する反応のいちいちを解説している部分は読みはしたもののお腹いっぱいすぎた。が、全体としては読み応えがあるし、展開される仮説も面白かった。「ミトコンドリアが進化を決めた」から間に2冊出ていたらしいので機会があればそちらも読んでみる2026/05/09
takao
1
ふむ2026/06/28




