なぜあの人は時間を守れないのか

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なぜあの人は時間を守れないのか

  • 著者名:中島美鈴
  • 価格 ¥999(本体¥909)
  • PHP研究所(2026/01発売)
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  • ISBN:9784569860527

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内容説明

あなたの周りにも、提出物を締め切りまでに出さない人、時間ギリギリまで行動しない人がいるのではないだろうか? 本書では、そうした時間にルーズな人にイライラする周囲の人や時間管理に悩む当事者に向けて、時間を守れない背後にある問題を突き止め、どのように処すれば、時間にルーズな人の行動を治すことができるのか、また時間にルーズな人に対してどのように接すればよいのかを、公認心理士として数多くの時間管理に関するカウンセリングや研修を行い、九州大学で研究を行う心理学博士の著者が明らかにする。第1章では、「だらしない」と片付けられがちな行動について詳述する。時間に遅れる、ギリギリで行動する、締め切りを守れないといった行動の背後には、単なる意識の欠如や怠慢ではなく、記憶力や計画力、時間感覚のズレといった心理的要因が影響していることが解説される。これにより、「できないこと」を「しない」と誤解することの問題を浮き彫りにする。第2章は、時間心理学の視点から、時間感覚の違いについて考察する。例えば、ある人が「5分」をどのように感じるかという点に注目し、報酬への感受性やADHD(注意欠陥多動性障害)傾向のある脳の特性がどのように時間の使い方に影響を与えるのかを示す。第3章では、実行機能という視点から「動けない」理由について探る。実行機能は、目標を達成するために必要な一連のスキルを指すが、これが発達する過程やその障害が時間管理にどのような影響を与えるのかを述べる。第4章では、時間管理を阻む考え方や行動パターンについて分析する。特に、時間管理に失敗する原因となる「悪循環」を断ち切るために、考え方や行動のクセを見直し、具体的な対策を講じる重要性が強調される。第5章では、上司や管理職が部下に対してどのように時間管理を指導すべきかについて解説する。合理的配慮を含む視点から、部下が時間管理に苦しむ理由を理解し、適切なサポートを提供する方法を提案する。また、タスク設計や進捗管理の技法、部下が失敗しないためのリマインドやフィードバックの重要性にも触れる。本書は、時間管理の問題を「できない」こととしてではなく、「できるようにするために必要な支援」があることを理解することを促す。具体的な事例を通して、時間管理に関する心理学的アプローチを実践的に学び、本人やその周囲の人々がどのようにサポートすべきかを考えるためのガイドとなる内容である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

29
提出物を締め切りまでに出さない人、時間ギリギリまで行動しない人にイライラする人向けに、どうすればよいのかを明らかにする1冊。記憶力や計画力、時間感覚のズレといった心理的要因、脳の特性がどう時間の使い方に影響を与えるのか、実行機能から見た動けない理由、時間管理に失敗する原因となる悪循環、それらを踏まえて上司や管理職がどう時間管理を指導していくべきかを解説していて、時間を守れないのは脳のクセやパターンであることを意識して、時間管理の問題ができないではなく、必要な支援があることを理解することは確かに大切ですね。2026/02/06

おいしゃん

17
タイトルに惹かれて。見通しが甘く、欲張るがゆえ、時間に追われがちな自分へ、まさに自戒も兼ねて。認知行動療法など、心理学を駆使した面白い切り口の本ではないか。2026/02/05

jackbdc

10
執務環境は年々タイトになっている上に、発達障害傾向のある人と仕事をする機会がかなり増えてきている。そうした人たちとの付き合い方、サボっているわけじゃないから一緒に頑張ろうというマインドの面、そしてマネジメントの仕方、適当な介入により事故が減らせるという話。そして他人のふりみて我が身を治せって側面もあるわけで私も、締切ギリギリまで追い詰められて燃えるタイプだぜ!って想いは金輪際封印したいと反省したんだが。一般的にマイクロマネジメントと否定的に受け取られるようなモノでも人によっては有効ということかと認識した。2026/04/05

keitakenny

2
「時間管理」からの人間理解 記憶の問題ということに自覚がなく自信過剰、計画立てが苦手、時間感覚のズレ、納得出来なさ、回避傾向 ADHD「時間処理障害」「報酬遅延障害」「抑制制御障害」 実行機能の視点から「ワーキングメモリ理論」「問題解決モデル」「Unity/Diversityモデル」 どこで止まっているかを見極める 取りかかり、計画立て、進捗を気にする、脱線防止 タスクを小さく区切る、エリア/個数/時間 進捗管理はスパン短く、報告頻度は高く、意志に頼らない定期ミーティング設定 視覚化と即時フィードバック2026/04/07

参謀

2
3章まではADHD(注意欠陥多動性障害)の人がなぜ時間が守れないのかの説明で、専門分野らしく、なかなか難しかった…ただ大人になってもADHDと診断されることが多くなったというのは知っているが、何でもかんでもそのせいするのは…後半は「期限を守るには?」というよりは上司と部下の関係の構築の話。これは他の本でも書いてある事と同じだった。できない理由を言うより自分で気づいてもらう。上司が具体的に作業を見せる。失敗させて学ぶより、小さな成功をさせるなど。スマホ利用も子供に「今のシーンは~」と会話するとよいらしい。2026/03/09

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