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内容説明
「ふつう」に違和感があるすべての人へ――。
病気が教えてくれる、新しい「世界の見方」
自分と世界、身体と心、正常と異常……
目に映る景色をガラリと変える一冊!
【本書で考える問い】
●病気はどう「発明」されるのか?
●新しい病気が生まれるのは、いいこと?
●ゲームのやりすぎやごみ屋敷は病気のせい?
●生きづらさは連鎖する?
●どこまでが医学で、どこからがビジネス?
●命の優先順位はあるのか?……ほか
「私は以前から、「病や障害はマイナスなもの、できるだけ避けるべきもの」という医学での「ふつう」の考え方に、どこか違和感をもっていました。
しかし、もちろん、医学を否定しているわけではありません。頭が痛いときは薬を飲みますし、必要なワクチンもきちんと受けます。先日も、持病が悪化して入院し、治療を受けました。医学がたくさんの命を救っていることも、よく知っています。
医学は、病や障害をなくすことを目指しています。それは悪いことではありません。
でも、人間は生き物ですから、死を完全に避けることはできませんし、同じように、病や障害を完全になくすこともできません。病や障害とともに生きていくことを肯定することも必要です。そのときには、「ふつう」を見直す文系の考え方が、大きなヒントになると思うのです」――「はじめに」より
目次
第一章 新しい「精神疾患」を作るレシピ
第二章 障害と「ふつう」のあいだ
第三章 病気と健康の想像力
第四章 クスリという商品の売られ方
第五章 医療倫理の現在形
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
31
「ふつう」という言葉に違和感を抱く人に向けた、病気が教えてくれる新しい「世界の見方」。自分と世界、身体と心、正常と異常…目に映る景色を変える1冊。医学は人の死や病を完全に排除できない現実を踏まえ、医学が病気を避けるべきマイナスとすることに長年違和感を抱いてきた著者が、病いや障害とともに生きることを肯定し「ふつう」を再定義する必要があるとのではと説いていて、アプローチを変えた視点から照らし出すことで、病いや障害を「多様性」として捉え直しつつ、多数派の「ふつう」が少数派を排除する構造を浮き彫りにしていました。2026/02/08
ゆうすけ
11
コロナ関連の書籍の中でも著者の『感染症社会』は出色の出来だと思っている。そして何だか最近講談社現代新書ばかり読んでいるけど(本書で3冊連続)、新刊が出たの読んでみた。ウェブ連載がベースとのことで、割とどれもあっさりした内容で短いトピックス中心。個人的にはもう少し掘り下げて欲しかったけどまあ仕方ない。それでも、世の中にこんな「病気」があったのかを驚くような記載もある(若干PV狙いな感じがなくはないテーマも)。それでも読んでいるうちに、普通と普通じゃないものの境界線が曖昧になってくらくらする感覚になってくる。2026/02/25
ぷほは
8
コロナ禍において、いちはやく国内で『感染症社会』を上梓した、脳神経内科医かつ医療社会学者である著者によるweb連載をまとめたもの。ここ最近で読んだ新書の中では抜群に面白く、看護学校での講義資料に使っていこうと思う。タイトルにそこまで惹かれる要素はなく、講談社現代新書もあまり読んでこなかったのだが、武田砂鉄のラジオで紹介されていて「えっ、あの著者か」と急いで購入した。各章で複数扱われるゲーム障害やドーピング、SBSやゲノム編集などの事例の切れ味が、アクチュアルに倫理や社会の論理を呼び込んでくる手際は流石。2026/03/16
Himiko
8
本屋で、タイトルを見て即買いしてしまった一冊。実に興味深く、なるほどなと思いながらページをめくってあっという間に読み終わってしまった。今、当たり前と思っていた病気や障害は、別の観点から見てみると、そうなのかと驚かされる。クスリという商品の売られ方、障害と普通の間は、知らない世界だっただけに、そうなのかと驚かされた。この著者の本をもっと読んで見たい。2026/03/04
SSS
1
様々な病気の例をあげて、それに罹患したら、はたしてそれは異常なのか?障害をもった時点で私たちとは一線をかくすのか?その分岐点を学べた。何をもって異常とするのか、不健康とするのか、障害とするのか、その症状にであったときに一歩立ち止まれたらいいな。2026/03/11




