仮放免の子どもたち 「日本人ファースト」の標的

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仮放免の子どもたち 「日本人ファースト」の標的

  • 著者名:池尾伸一【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 講談社(2026/01発売)
  • 【24時間限定!】昭和の日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍(4/29)
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  • ISBN:9784065425237

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内容説明

――「この国に生まれたことが、罪ですか?」

【「仮放免」の子どもたち、とは?】
日本で生まれ育ちながら、在留資格を持たず「仮放免」として暮らす子どもたちがいる。
仮放免とは、収容は一時的に免れるものの在留資格がない状態のことだ。国民健康保険にも入れず、進学や就労の道も閉ざされ、県をまたいだ移動すら原則できない。日本語しか話せず、日本の学校で育っても、いつ強制送還になるかわからない不安の中で日々を過ごしている。

【本書の特徴】
街では「日本人ファースト」を叫ぶデモが行われる。その光景を、彼・彼女たちはどんな思いで見ているのか。
本書では、当事者の子どもたちの生活や声を物語として丁寧に拾い上げながら、巷で語られる「移民」や「不法滞在者」への偏見を、データと事実に基づいて一つひとつ検証していく。

【子どもたちを取り巻く環境と見えてきた事実とは】
日本政府は現在、2030年末までに不法滞在者を半減させるという「ゼロプラン」を掲げている。その対象として、クルド人が強く意識されている現実もある。だが、入管庁が「不法滞在者」と分類する人々の中には、本来保護されるべき「難民」が含まれている。日本の難民認定人数が先進国の中で突出して低い事実、そして難民申請者や仮放免者への対応が極めて冷酷である実態は、ほとんど知られていない。そしてその冷酷さは、仮放免者に限らず、何らかの在留資格を持つ外国人にも及んでいる。

取材を進めるほどに明らかになっていったのは――
“問題の本質は外国人の側にあるのではなく、日本の制度と構造にこそ根深く横たわっている”
という事実だった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

燃えつきた棒

38
先日、ドス・パソス『U.S.A. 第二部 一九一九年』の感想に、《「奇妙な果実」は吊るされるというのがアメリカ社会なのだ。》と書いたが、その言葉がたちまち僕自身に返ってきた。 そうだとすれば、ひるがえって現代の日本社会はどうだろうか? 本書を読んで、僕はどうしてもこう言わざるを得ない。 欧米諸国と比較して異常に認定率の低い難民認定のあり方や、非正規滞在外国人には人権を認めようとしない現在の日本もまた、「奇妙な果実」は吊るされる社会なのだと。/ 2026/02/06

おかむら

36
中島京子の「やさしい猫」で知った「仮放免」という言葉。親が不本意な様々な事情で不法滞在者となってしまった外国籍(無戸籍含む)の子どもの置かれた現状をルポ。思ってた以上に過酷、そして将来に夢を持てない絶望感。この国のあまりにも冷酷すぎる対応に言葉もないわ。不法移民への不安を煽るSNSばっか見て参政党に1票入れちゃった人にこそ読んでほしいが、ショート動画と300頁の書籍とでは、影響力では全く敵わないのが悔しい。なにか知らしめるいい方法はないのか…2026/03/30

ばんだねいっぺい

24
行政の意思決定と難民認定が難しいのは、あるが、それにしたって、まぁ、可哀想である。シンプルにそれに尽きる。なんとかならないか。GHQの反共が権限強化のひとつの流れとはああ、そうかと納得。顔写真がないことが、本当に差別が強くなっているのだし、それの刃は日本人同士へも向くだろう。2026/03/07

ドラマチックガス

19
多くの人が読むべき本。「不法在留」(国際的に使うべきでないとされている表現)状態の「仮放免」の子どもたちにスポットライトを当てている。取材に基づくルポパートと解説パートにわかれる。はじめは手っ取り早く解説パートだけ読むかと思っていたが、ルポパートで語られるひとつひとつがあまりに重い。それにしても入管庁の対応はなんなんだろう。いかに相手を絶望させるかを競っているかのような職員たち。どんなモチベーションがあぁさせているのだろう。監獄実験みたいに立場があのような人格を作るのか。あるいは「絶望のさせ方」のような2026/04/25

15
「仮放免の子ども」とは、オーバーステイの親のもと生まれ、日本在留資格がない子どものこと。そのオーバーステイも日本の信じ難い狭量の結果というものが多い。東京新聞記者が取材した、人間としての権利を守ってくれない国で怯えて暮らす子どもたちのリアル。 ──「日本人ファースト」という言葉が流行った時、地獄だなと感じた。 さすが憎悪のピラミッド頂点のジェノサイドを行う国の武器を買い進めたい政府を長年支持し続けるだけある。あああ国際社会の一員として恥じない国で暮らしたい。2026/04/16

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