内容説明
地下アイドル、ホスト、アニメ…暴走する「推し活」
なぜ彼らは苦しくても「推し」続けるのか
AKB、ホスト、VTuber、アニメキャラ、ゲーム、地下アイドル、AV女優、ビジュアル系バンド…
当事者への取材を重ねた「推し活」の現在地
「推し」という言葉は、「好きなものを応援する」ポジティブな言葉として使われることが多い。
だが、アニメグッズを購入したり、アイドルのコンサートに参加したりすることだけでなく、たとえば地下アイドルライブでのチェキの大量購入、ホストクラブやメンズ・コンセプトカフェでの過激な売り掛けなどを表す際にもこの言葉は使われている。
少なくとも、言葉のうえでは、学生のささやかな「推し」と、身を滅ぼすほどの出費をともなう「推し」は地続きだ。
「高田馬場ライバー刺殺事件」をはじめ、「推し」を端緒とした刑事事件も発生している。その精神性の根が同じであるならば、私たちは「推し」とは何かを慎重に見極める必要がある。
実際に「推し」によって人生を大きく変える選択をした人々の言葉に耳を傾けることで、「推し」の何が人々を病的なまでにエスカレートさせていくのかを探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あきぽん
36
アイドル、ホスト、アニメ、Vtuberなどさまざまな推し活に対するルポルタージュ。スポーツ選手とかはないけど同じこと。興味深く読めたけど、この作者自身は推しがいるのかなあ。推す理由は、ただただ大好き、それだけ。現実の家族が最大の推しという人がとても羨ましいですが。2026/04/11
よっち
26
なぜ彼らは苦しくても「推し」続けるのか。当事者への取材を重ねた現代の「推し活」がもたらす光と影、「推し活」の現在地を探るノンフィクション。「推し」という言葉は大量購入や過激な売掛にもこの言葉は使われ、推しを端緒とした刑事事件も発生している。推しのためにマンションを売ったトップオタやホス狂い風俗嬢、二次元オタクたち、女性アイドルを14年間推し続ける中年女性、元ジャニーズJr.の地下アイドル運営などへの取材からは、救いだけでなく金銭的精神的な犠牲の連鎖、依存がもたらす孤立や絶望にはいろいろ考えさせられました。2026/03/03
おおかみ
11
すっかり社会に定着した「推し活」だが、政治家の支持にも用いられるようになった今となっては明らかに過剰である。ドルオタやホス狂が生活を破綻させ、犯罪に手を染めるケースがある。ウェルテル効果による自殺も「推し」がいるからこそだ。そんな「推し」とは一体何なのか、と立ち止まって考えるのが本書。8人の様々な立場の男女に取材し、それぞれの生き様を丁寧にすくい上げる。内面に共感できる部分もあれば、理解を拒む心理も語られ、理屈として受け止めるのは容易ではないということだけが了解できた。2026/04/10
不健康運動
7
私自身さすがに借金はしていないものの、収入に対して趣味の支出がかなり多く、我慢しようと思っていても辞められないという状況が続いているため、他人事ではない内容だった。最後に登場した元地下アイドルが「自分の人生があって、そこにプラスアルファを与えてくれる娯楽としてじゃなくて、自分の人生のマイナスを埋めてくれる存在が地下アイドル」と言っており、私自身が趣味に対して感じていた感覚を言語化してくれたように感じた。推し活のプラス効果は言われなくても実感しているので、もっとちゃんとマイナス面に目を向けなければと思う。2026/04/21
yunyon
7
どこからが病で、どこまでなら健全な推し活なのか。金銭の多寡なのか、それともかける人生の時間の割合なのか、1000万以上の金銭をかけ、女性なら出産・子育て、男性でも結婚・育児・出世の機会を逃して、アイドルは推しと呼ばれ人生を狂わせ続け、オタクは金銭を払い続け、出逢わなかった運命を捻じ曲げ共に生き続ける。推し活で人生が豊かになって、生きがいを感じられ、自分の居場所ができることは素晴らしいけれど、反面、金銭を過剰につぎ込んでしまう、日常生活やリアルな人間関係を壊してしまったら、それはもう依存症の病理だと。2026/02/20
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