内容説明
地下アイドル、ホスト、アニメ…暴走する「推し活」
なぜ彼らは苦しくても「推し」続けるのか
AKB、ホスト、VTuber、アニメキャラ、ゲーム、地下アイドル、AV女優、ビジュアル系バンド…
当事者への取材を重ねた「推し活」の現在地
「推し」という言葉は、「好きなものを応援する」ポジティブな言葉として使われることが多い。
だが、アニメグッズを購入したり、アイドルのコンサートに参加したりすることだけでなく、たとえば地下アイドルライブでのチェキの大量購入、ホストクラブやメンズ・コンセプトカフェでの過激な売り掛けなどを表す際にもこの言葉は使われている。
少なくとも、言葉のうえでは、学生のささやかな「推し」と、身を滅ぼすほどの出費をともなう「推し」は地続きだ。
「高田馬場ライバー刺殺事件」をはじめ、「推し」を端緒とした刑事事件も発生している。その精神性の根が同じであるならば、私たちは「推し」とは何かを慎重に見極める必要がある。
実際に「推し」によって人生を大きく変える選択をした人々の言葉に耳を傾けることで、「推し」の何が人々を病的なまでにエスカレートさせていくのかを探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あずき
2
サンクスコストと言う概念は、自分にも当てはまってしまうと読んでいて思った。埋没費用なるすでに支払って取り戻せない時間や労力等のことで、ついこれだけ時間かけたんだから、ここで諦めたら勿体無いと思ってしまうものね。本書で紹介される人々ほど時間と労力推しにつぎ込むと言うことはなかなかないとは思うけれど、それでも何か楽しい事をしていたら、なかなかスパッと割り切る事は難しい気が。推している人々が使う言葉が宗教的な言葉というのも興味深かった。解散して違うチームに入る事を転生とは初めて知りました。2026/02/18
Masaki
1
推しですかね。自分自身は、押したい対象には出会ったことがないので、理解できない部分もありますが。アイドルやVチューバーにのめりこむ。それだけでなく、多額の金銭をつぎ込む。確かに一種の病ですが、本人は苦痛を感じていない。ホストなど、明らかに金銭目的じゃなく、地下アイドルのような、応援というか、援助というか、微妙な部分はありますね。誰でもいつかはまるかもしれない。2026/01/26
◯
1
推しと宗教を結びつけた結だったが、取り上げられた推し活にはいくつか種類があった。性的欲求、自己肯定感、承認欲求、認知、居場所、自分が主人公でないことの安心感、オタク同士のプライド……。宗教は嫌い、でも、救いは欲しい。もっと言うならば肯定されたい思いと人生をプラスにしたいのではなく、マイナスを埋めたい普通の人々の祈りに思えた。2026/01/18




