内容説明
決して頭の中を覗かせない男の本音は、彼が発表してきた論文やスピーチの中にある。ロシアの成り立ち、正教の役割、統治の基本概念――難解とされる論文の数々に、何が省かれ、歪曲されているのか。プーチンの「洗礼の十字架」とは何か。なぜ「大動乱の時代」を嫌悪するのか。前ロシア大使が権力者の「内なる思考」を浮き彫りにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆーじ
3
著者の上月さんは8年間駐ロシア大使としてご活躍され、寸暇を惜しんで奥さんとロシアを旅したようです。ロシアの歴史を象徴する記念碑や建築物の写真も紹介し、今に至るロシアの原図を壮大なドラマのように描いています。そしてプーチンがどのように大ロシアを解釈しているかを明確にしていてこの一冊で彼の歴史認識が学び取れます。2026/03/29
お抹茶
2
プーチンの発言や論文も読み解くが,ロシア史とそれがどう解釈されるかということに力点が置かれている。プーチンはロシアとウクライナは歴史的にも今日でも一体だと考え,ウクライナ侵攻の理論的支柱になっている。キエフに府主教座を置くことが認められたウラジミール大公はクリミアのクルソネソスで正教の洗礼を受け,クルソネソスはクリミア併合で意図的に聖地の価値が高められた。ピョートル大帝の時代に教会は完全に国家に服従する仕組みが完成し,プーチンにとって政治と宗教の関係の原点になっている。2026/03/11
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