卵降る

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卵降る

  • 著者名:小島なお
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 左右社(2025/12発売)
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  • ISBN:9784865285024

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内容説明

〈収録短歌より〉

うなずけばすこしここから遠ざかり草のちぎれた匂いしていた

揃えれば地上の夜に繋がれる足は眠りの約束だから

ワンピースは夕べの石碑 あおく、ゆれる、花柄のわたしたちを刻んで

木の実降る径は私に続きおり卵降る日々をきみと歩めり

春原に数えきれない草戦ぎすべてを踏んで婚姻をした



 この歌集に流れた時間のあいだに、いくつか大事な決断をしなければいけない場面がありました。おのずと狭まると思っていた選択肢は、年を重ねるごとに増えて、後戻りできない錘が加わってゆきました。

 私は自分が女性であっても、男性であっても、どんな性別をもっていても、世界のありようにやはりとまどっていたんじゃないか、と感じることがあります。このとまどいは社会や歴史や倫理へのものではなくて、もうすこし漠然とした、ここに在ることに立ち尽くしてしまう、足元にいつも吹き渡っている不可思議についてのものです。

(「あとがき」より)

目次

I
両手をあげて、夏へ
Tay,あなたへ
『Looking for Lenin』(2017)
あおく、ゆれる
のち、鳥影
 
II
魚は馬鹿
手と手と手
エコー
群か星
卵降る
 
III
一月一日
戸籍の雪
文字を彫る
オーロラ
ハイウェイ
卵丘
 
IV
金色堂
羊肉
気胸
鍼のひかり、痛み
粘土
 
V
荒行
骨と柳
山羊と兵器と女学生たち

くらやみ祭り
 
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

草波ことり

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「月面にゆるくはためくあの旗のように私はきみを思って」「栞紐ほぐして傷つける文庫 物語には夏ばかり来て」 「微熱ある身体に耳を押しあててやがて大きな貝殻となす」 「粉薬きみの底まで散ってゆく 動画みたいにほの明かりして」2025/12/29

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