内容説明
「究極的には、真実は曲の外のどこかではなく、内側に存在します。
その真実とは、この組曲集にそなわる感情的・劇的・精神的な物語です。
それはわたしたちを安らかな瞑想から深淵の苦悩、
そして光輝く高揚感にいたる大旅行に連れていってくれるものであり、
わたしが本書で吟味したいのはまさにその点なのです」
──S.イッサーリス「チェロ組曲の魔法」より
英国の生んだ現代最高のチェリストが、バッハの名曲の謎に挑む!
英国Amazon児童書部門で『ハリー・ポッター』とランキングを競ったベストセラー『もし大作曲家と友だちになれたら…』などで文筆家としても定評のある著者が、軽妙な筆致で「チェロの聖典」と呼ばれるバッハ《無伴奏チェロ組曲》の魅力を親しみやすく解き明かす。
6つの組曲に秘められた聖書の物語を読み解く第6部は、ミステリー小説のような小気味よい展開で読者を魅了する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tom
21
著者はチェリスト。この本は、バッハの「無伴奏チェロ組曲」について、知識と演奏体験を踏まえた解釈を書き記したもの。演奏家たちは、この曲を「チェロのバイブル」のように語り絶賛する。でも、私はそれほどのものかと疑っていた。だいいち、演奏会で聞いても、音源で聞いても、途中で眠ってしまって、感動することはなかったし・・・。でも、全36曲の解説を読み、組曲全体に流れる物語を知って、ああそうだったのかと。読み終えてから、5番を弾いてみると、ぜんぜん違う曲にように思えてきてびっくり仰天。この本は偉いと思ったのでした。2026/02/28
マカロニ マカロン
16
個人の感想です:B+。私は本を読むとき、必ず何か音楽を流している(読書のBGMなので実はあまり耳に入っていないが)。無伴奏チェロ組曲は読書タイムの五指に入る定番曲で、全6曲の演奏時間が2時間半程度で丁度良い。マイスキー、ヨーヨー・マ、藤原真理さんが定番だったが、著者のイッサーリス氏の演奏もガット弦を使った音色は魅力的。本書は英国で活躍中のチェリスト自らの演奏を解説する部分が読み応えがある。前半のバッハや曲の経歴は著者も言うように不明な点が多すぎ、「かもしれません」、「のようです」などあいまいな表現が多い2026/03/09
ヨハネス
3
1/3ほど読んで挫折。自分でこれを演奏するほどの人でないと、書かれていることが実感できなくて価値を享受できないと感じた。なおバッハが視力を失ったのを(たぶん糖尿病のせいでしょう)と書かれていた(p25)けど、そうなの?あたしは白内障手術の失敗と聞いてたよ?2025/12/21
Go Extreme
2
音楽の内奥にある感情的な旅 精神的な旅 地味な練習曲→世界中で最も愛される音楽作品 全スイート全体の気分と魂が凝縮 オリジナルのバッハ自身の手稿は発見されていません 弓はダンスしなければなりません 組曲の背後にある物語の可能性 イエス・キリストの人生の物語 精神的なナラティブ ロザリオ・ソナタ アレゴリー的表現 数学的な精密さと感情的な流出 約200年間ほぼ知られていなかった カザルスによる再発見 黙示的なバス・ラインを理解する 百以上の版と二百以上の録音 真実は音楽の中にあり、その外側にあるものではない2025/11/17
ゆうやけPC
0
本を読み終えて早速YouTubeで著者の演奏を聴いてみた。ぜひアルバムを買って聴きたい2026/02/06
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