幻冬舎文庫<br> 同じ星の下に

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幻冬舎文庫
同じ星の下に

  • 著者名:八重野統摩【著】
  • 価格 ¥877(本体¥798)
  • 幻冬舎(2026/01発売)
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  • ISBN:9784344435292

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内容説明

中2の沙耶は、明晩、両親が自分の殺害を計画していることを知っていた。だが下校中、児童相談所職員を名乗る男の車で誘拐される。監禁下のやりとりで男にやさしさを感じ、ふと彼女は男がじつは本当の父親ではないのかと疑う。一方、男は「身代金目当ての営利誘拐である」と警察に犯行声明を送り粛々と計画を進める。彼は一体誰で何が目的なのか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

33
12月の北海道。中学2年の少女・有乃沙耶が、虐待が疑われる両親のことを相談していた児童相談所の職員を名乗る男の車に乗せられ、そのまま誘拐・監禁されてしまうミステリ。身代金が目的の営利誘拐であると犯行声明を北海道警察に送りつけて、粛々と計画を進める渡辺。一方で垣間見える優しや監禁下の交流から、彼が実は本当の父親なのではないかと思い始める沙耶。両親の心ないありようにはなかなか来るものがありましたが、明らかになっていく背景と、あまりにも不器用すぎる贖罪がもたらした結末にはそれでも確かな救いがあったと思いました。2026/01/08

Y.yamabuki

21
主人公は中2の沙耶。両親に殺されると思っていたら誘拐。どういうこと?面白そうだけれど、暗いのでは?と心配しつつ読み始めた。面白い、そして想像していたような暗さに覆われたものではなく、読んでいて心地よい、優しいミステリーだった。「同じ星の下に」というタイトルの意味が分かる沙耶の言葉には、胸が痛むけれど、逆境の中でも、失わなかった聡明さ、優しさ、に感嘆する。 2026/03/28

☆Ruy

18
読み進めるにつれ何とも言えぬ感情が込み上げてきた。感動とも悲しさとも違う怒りや申し訳ない気持ち。渡辺さんの動機は直ぐに察しがついた。後は答え合わせと誘拐犯と被害者が傷つきませんようにと祈る気持ちで読んだミステリ。沙耶の受けた虐待とその最中の辛さからの逃避の仕方がミステリと言う勿れのライカさんのようで悲しくなった。沙耶はよく解離性同一性障害にならなかったなと思う。中学二年生で既に弱さを悪いことだと思うなんて。渡辺さんが沙耶の本当の父親で二人幸せに暮らせればいいのにと何度も思った。2026/02/14

ソラ

10
【読了】A ミステリィというよりは本当にハートフルストーリー。読んで良かったと本当に思う。2026/02/22

ぴんく

9
14歳女子中学生誘拐事件。しかし誘拐犯からは優しさや愛情が感じられ、誘拐されるまでの生活は地獄で胸が締め付けられた。読んでいてこのギャップに感情のコントロールが大変だった。誘拐された現場では何不自由ない生活で女子中学生は誘拐犯を信頼するくらいで、この誘拐犯が本当のお父さんならいいのにと思うように。その願いを語る場面に涙が溢れました。エピローグで誘拐の目的や真実が分かった時、どうかこの誘拐犯が救われますようにと願いました。その願い通りの温かい結末にまた涙が止まりませんでした。ぜひ映像化してほしい作品です。2026/02/15

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