内容説明
あなたがなぜ傷つけられたのか、誰に傷つけられたのかということは傷の深さには影響しますが、これからの未来のあなたに関係はありません。大切なことは、あなたがそのつらい思いから抜け出し、幸せに生きていくことです。」(「プロローグ」より)
本書は、安心できる環境で育てられなかったために、大人になっても生きづらさを抱える愛着障害の人たちに向けた一冊です。
小児科の副院長として約20年、子どもや保護者の心の相談に携わってきた著者が、「人がこわい」「人に会うと疲れる」「でもひとりも寂しい」といった対人関係の苦しみの背景にある感情や記憶をやさしくひも解き、自尊感情を取り戻し、健全な人間関係を築くための具体的なステップを示します。
実際の臨床現場での事例も交えながら、読者が自分の感情を整理しながら読み進められるようになっています。
全体は二部構成で、第1部では「自分を大切にする」ことを学び、第2部では「人とのかかわり方」の実践的アプローチを学べます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えみ
49
そんなことで?と、たとえ言われなくても思われているのだろう…そう感じるとなかなか言い出せないし、おいそれとは相談できない。分かるよ、他人の目の中で構成されたキャラクターが人格を作っていく。そして自分を形成しきれていない「自分」はそのキャラクターに乗り、演じてみる。演じる中で、それが徐々に「自分」に刷り込まれて、出会う環境や相手によってアップデートされていく。基礎はなかなか変わらないから、どこかで無理しているかも…と違和感を持った時には手遅れになっていることが多い。つらいは当たり前じゃない、と伝わる一冊。2026/02/09
きゃる
11
良本。愛着障害と言われても、その具体例や心の動きを分かりやすく解説してくれる。薄い本だか、中身が濃い。私を大事にする、と言われても、大事にされてこなかったから、大事にする方法がわからない。人を分析する癖も、顔色をうかがって生き延びてきたからだし、その能力を良い方向に使う。でも結局はどの本にも書いてある通り、自分で自分を立て直すしかない。そして、信頼できる人を見つけて頼る。だからそこが難しいんだけどね。センサーがぶっ壊れてるから、信頼できるか、わからないんだよね2026/09/01
maruko
6
私は私のままでいい、そんな私にこそ価値がある。マイナスな記憶はそっと隅に閉まって、そんな自分も丸ごと愛してしまおう。悲観し続けてこれからの人生も生きていくなんて、勿体無い。大切な人たちと明るい未来を作っていくんだ。他の誰のものでもない、私の人生だ。 2026/08/04
Humbaba
3
自分の気持ちであるにもかかわらず、自分自身でもよくわかっていない。それはとても大きな問題である。自分自身でよくわかっていなかったとしても、気持ちの影響というのは受けるために折角約束しても直前になってドタキャンをしてしまう。そして、それがなぜかわからないからこそより一層落ち込んでしまう。そうならないようにするためにも、まずは自分自身の気持ちをしっかりと見つめることが大切である。2026/09/25
記録用
3
自分がどう思うかがいちばん大事。エピローグがちょっと嫌。良い記憶があるならいいけど、無理して探して落とし所にするのは何か違う。2026/01/31




