新潮文庫<br> 野獣死すべし(新潮文庫)

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新潮文庫
野獣死すべし(新潮文庫)

  • 著者名:大藪春彦【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 新潮社(2026/01発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101066417

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内容説明

容赦なく撃つ。それが伊達邦彦の流儀だ。敗戦直後のハルビンでロシア軍による暴虐を目撃した邦彦は、怒りと虚無をその身に秘め、帰国後「死と破壊の使者」と化した。端正な相貌は狂気を湛え、警察官を撃ち殺し、現金輸送車を強奪し、冷徹な知性で大胆な犯罪計画を練っていく。冷え冷えとした銃を手に、ローン・ウルフの魂はどこへ疾走していくのか。ハードボイルドの巨匠の代表作にして傑作。(解説・吉野仁)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Y2K☮

39
著者初読み。ミステリーではない生粋のハードボイルド小説。過去に読んだなかで最も近いのはダシール・ハメットか。まあ容赦ない。勧善懲悪だけならまだしも、罪もない人たちの人生まで平気で踏み躙り、用が済めば消す。松田優作が主演した映画版と重なる点もありつつ、伊達邦彦の人物像がだいぶ異なる(無論どちらがいい悪いではなく)。ただページを捲りながら「蘇える金狼」で優作さんが演じた朝倉哲也を思い浮かべたのも事実。本作の映画をプロデュースした側もそれをイメージしていたのだろう。というわけで「蘇える~」の復刊も待っています。2026/02/19

Shoji

27
情け容赦ない暴力と殺人。手段を選ばない強奪の数々。物語の展開のスピード感、ストーリーの面白さは最高。とても面白かった。2026/04/23

chuji

4
久喜市立中央図書館の本。2026年2月初版。『野獣死すべし』は1958年に大藪さんが早稲田大学在学中に書いた著書です。今年は大藪さん没後三十年になります。『伊達邦彦』シリーズはじめ大藪著作は、オイラが半世紀近く前の大学生の頃嵌っていました。その後何回か読み直しましたが、また久し振りに読みました。結構荒削りで、長さは尺貫法が使われていました。懐かしさで一杯です。2026/04/14

Moish

4
レイモンド・チャンドラーの影響で、ハードボイルドものというと、主人公の探偵がときには裏稼業のようなことをしつつも、人情のせいで非情になり切れず、困難に陥るストーリー…という先入観があったが、本作の伊達邦彦はまったく違う。むしろ、映画『ノー・カントリー』の殺し屋シガーを彷彿とさせるのだ。特に正編は、邦彦がなぜそこまで非常になれるのかがイマイチわからず、余計に背筋が凍る。一方、続編は「復讐」という明確な動機があるため、純粋に楽しめる。邦彦シリーズはこのあとも続いていたようなので、機会があれば読んでみたい。2026/04/03

Ryo0809

2
和製ハードボイルド小説の先駆となった大藪春彦のデビュー作。1958年。戦争体験がもとになって、ニヒルで虚無的となった青年の権力への反抗を描く。再読とはいえ、内容はほとんど覚えておらず、読み進めながらここまで空虚であったのかと、正直にいえば辟易とするところもあった。生きる実感を求めて、あるいは復讐のためだけの犯罪…。何とも救いのない物語であった。2026/04/05

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