内容説明
『レ・ミゼラブル(惨めな人々)』という題名それ自体の意味が、
黒々とした写実的な木口木版のおかげで初めて理解できたように思えた。
すなわち、ユゴーは単に貧困によって虐げられた弱者ばかりでなく、
貧困が生み出すあらゆる悪を、被害者も加害者もひっくるめた形で
描き出すつもりだったのではなかろうか――――(「はじめに」より)
19世紀フランスで大ヒットしていた「レ・ミゼラブル」。
話題作を《絵》で読みたいと欲する民衆のため、
膨大な木版挿絵360葉をつけた廉価版全巻233冊が刊行された。
それをパリの古書店で偶然発見した著者が、
挿絵230葉を選りすぐり、物語の要約を添え、
さらに当時の社会情勢や民衆の生活をわかりやすく解説。
時代を超えて人々の心に響く、愛と苦悩の物語を繙く。
作品にまつわる講演録、エッセイを収録。
・「なぜ『レ・ミゼラブル』は人の心をうつのか?」
・「19世紀初頭、フランスに生きた人びと」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュンジュン
10
何年か前に観たミュージカル映画(ラッセルクロウがジャンヴァルジャン役)の断片が甦りながら読了。見開き左側に挿絵を、右側には各場面のあらすじを配する。その数なんと230枚!圧巻の内容。レミゼラブル(惨めな人々)と通して、19世紀前半のフランス社会を見つめようとする。2025/10/27
まさ☆( ^ω^ )♬
8
先月レミゼ全5巻を読んだばかり。おさらいになったし、理解出来なかった部分も多々あったのだが、この本を読んでかなり理解が深まった。ユーグ版「レ・ミゼラブル」から選りすぐった230枚の挿絵がまた素晴らしい。鹿島さんのエッセイ2本(これまたとても良い)も追加されており大満足だった。レミゼ本作とセットにして収納する。次回再読する際は、この本を併読しようと思う。ジャン・ヴァルジャンの最期のシーンは要約でもで泣けます。2025/08/30




