内容説明
又吉直樹6年ぶりの長編小説!
「生きる」とは、こんなにもやりきれなくて、おかしい――
累計354万部『火花』から10年後に書き上げた、新たなる代表作!
公認会計士として傍目には順調な生活を送っている岡田。
しかし、高校時代の仲間だった横井に500万円を貸したことから、その人生は狂い始める。横井は他の仲間たちからも借金を重ねたあげく、姿をくらましていた。
阪神タイガースのセ・リーグ優勝が決まった夜、岡田は大阪・道頓堀で偶然横井と再会する。
貸した金を取り戻そうとする岡田は、逆にさらなるドツボにはまっていく……
人間の「闇」と、「笑い」を両立させた奇跡的作品!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
191
又吉 直樹は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 著者6年ぶりの新作長編という事で期待して読みました。 大阪を舞台にした小悪党たちの群像劇、著者版人間失格なのかも知れません。 https://books.bunshun.jp/sp/matayoshinaoki2026/02/09
旅するランナー
161
僕は大阪北摂出身のため、ミナミ方面に行く時は今でもビビります。今作には大阪ミナミの怖さが描かれていて、さすがだなと思うと同時に、府外の方に悪い印象を与えなければいいけどと思います。どいつもこいつもゴミ屑人間ですやん。救いようのない物語ですけど、高校時代の映画への転換や、どん底にハマりこむ波乱の展開には小説的凄みが感じられます。2026/04/04
まちゃ
80
高校時代からの腐れ縁で繋がった岡田と横井。どう考えてもクズの横井と、何度騙されても関係を断ち切れずに破滅していく岡田。まったく共感できない二人の愚行と、あまりのクズっぷりがかえって笑いを誘う。これこそが、又吉先生のセンスのなせる技なのかもしれません。2026/03/22
アキ
77
「火花」「劇場」「人間」、今まで読んで来た作品に比べて、本書はのめり込むように読み終えた。主人公・岡田の一人称小説だが、大阪・ミナミの街の猥雑さと、そんなやついるなと思わされる様な大阪人たちの振る舞いがアクセントとなり、昔からの親友で借金を踏み倒し続ける横井との関係性を軸に、人生の穴に落ち続けるどうしようもない展開が、次々と連鎖してゆく。ジェットコースターの落ちるだけみたいな小説だけど、横井の本心のように煙に巻かれて最後は終える。有希が公園のブランコで立ち漕きしている主人公を見たのが本書の題となっている。2026/03/27
ゆっき
50
「生きる」ってこういうこと。昭和映画のような人間ドラマでした。まさに表紙のイメージ通り。多くの友人知人から金を借りたまま消えた横井。大金を貸しっぱなしの公認会計士の岡田。阪神優勝の夜に道頓堀で再会。そこから岡田の人生はドツボにはまり奈落の底へ。怒涛の「めっちゃ阿呆やん」には大きく頷くしかない。横井とはどうやっても友達にはなれそうもない。でもイライラするのになぜか笑える。やっぱり又吉直樹さんってすごいです。2026/02/23
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