岩波科学ライブラリー<br> 馬のこころ - 人の相棒になれた理由

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岩波科学ライブラリー
馬のこころ - 人の相棒になれた理由

  • 著者名:瀧本彩加【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 岩波書店(2025/12発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000297394

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内容説明

馬どうしはもとより人とも絆を築けるのは,豊かに備わったコミュニケーション能力があるからではないか.顔や音声で多彩な感情を表現し,相手の些細な表情や声色の変化も見逃さない.空気を読み,仲間を思いやることもあれば,嫉妬もする.このかけがえのない相棒とよりよく共生する未来のために,動物心理学にできることは何だろう.

目次

はじめに
1 群れで暮らす
ウマとの出会い
親しい仲間とのふれあい
ハレム群と若オス群
自然下で暮らす御崎馬
群れになじむメリット
寄り添って過ごす母子
母親は子の安全基地
子に寛容な母親
母親が見せる強い愛情
ベビーシッター
コラム◎親しくなるのは似た者同士
2 ヒトとともに暮らす
ウマはヒトの相棒
家畜化の条件
家畜化の起源
ヒトとの暮らしの中での役割
馬具の開発
戦場で
使役馬として
祭祀や儀式で
スポーツで
娯楽として
ヒトの良き相棒となりえた理由
ウマに恩返しがしたい
コラム◎家畜化にともなう変化
3 よく見て,学んで,頼る
敏感で繊細
「賢いハンス」の逸話
数えることはできる
お手本を見て学ぶ
ヒトからも学ぶ
困ったときにはヒトに頼る
コラム◎困ったときにヒトを見つめて助けを求める動物たち
4 感情を伝え,読み取る
意外と豊かな顔の表情
体を使って表す
音声で表す
感情が伝染する
表情や声色から感情を推理する
ヒトの緊張も伝染する
ヒトの感情も推理する
ヒトの表情と声色を結びつける
ヒトはウマの感情を推理できるか
コラム◎家畜がヒトに表情を見せるメリット
5 嫉妬も,思いやりも
友だちをとられたくない
大好きな人にかまってほしい
公平がいい!
喧嘩の後は仲直り
宥めたり,慰めたり,仲裁したり
ごはんは分け合って食べるのがいい
コラム◎思いやりと公平感のバランス
6 すぐれた記憶力
餌はどこに?
ルールを学ぶ
何年覚えておける?
ヒトの表情が与える印象の記憶
「罰」の記憶
コラム◎動物の記憶いろいろ
7 ウマとともに歩む未来
文化とこころを支える存在として
日本の飼育ウマをめぐる現状
引退競走馬のその後
よりよい余生を
在来馬の危機
北海道和種馬の利活用
御崎馬の保存
共生に向けて,動物心理学ができること
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

56
馬がどのように群れの中でコミュニケーションを取っているか、人の顔色や機嫌を読んでいるかなど実験結果を踏まえ解説してくれるのが興味深かったです。私のご先祖さまは馬を飼い商売をしていたそうで母からエピソードを聞いて育ちました。馬にはずっと親近感を持っています。この本で馬の心理について知ることができて良かったです。いつか都井岬に行って御崎馬を見てみたいです。2026/01/14

とんかつラバー

24
馬は嫉妬などの複雑な感情を持つが、なんと「公平感」を大切にしている。仕事の報酬としてもらえるご褒美を働いていない馬にもあげるとその馬を攻撃したり、悔しさで悶えたり、絶望の底に叩き落とされたように落ち込んだりする。なお通常の餌は他人(馬)が近くに来て食べても平気。むしろ一緒に食べるのが好きなフレンドリーな生き物。今は競馬くらいでしか馴染みがないが、もっと馬と触れ合える場が増えたらいいのに。人類史は馬と共にあったのだから2026/01/07

てん06

14
2025年秋に出版されたのでたまたまだが今年2026年はうま年。NHK「ダーウィンが来た」でも似たような内容を放送していた。馬同士でも、人との間でも、表情やしぐさを読み取り察知して馬は行動に反映する。感情を耳やしぐさで表現する。嫉妬もするし甘えもする。馬同士のけんかを馬が仲裁したりする。馬に心があるのか、という本も読んだことがあるが、この本の内容は動物心理学の見地での最近の研究が反映されている。平易で読みやすい。2026/03/15

じょうこ

8
馬の優しさ、記憶力、対人能力(人の心を推し量る)、仲間との関係性等を馬術部出身の動物心理学者が説く。実地や数々の実験を通して、わかりやすく易しく説かれる。馬への理解が深まり、より興味がもて、できれば馬とお友達になれれば、人生楽しいだろうなあ、と思わせる。今の私は土日だけの追っかけだけれども。副題「人の相棒になれた理由」。読み終えると、「馬が人をゆるした理由」。と、私は逆表現の心になった。「馬が先にある」本。2026/02/11

pushuca

7
今迄、馬に縁のない人生を歩んで来た。本書を読んで、それは余りにも勿体ない事だったのではないかと感じた。馬に会いたい。2026/02/24

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