不平等と再分配の経済学――格差縮小に向けた財政政策

個数:1
紙書籍版価格
¥2,640
  • 電子書籍
  • Reader

不平等と再分配の経済学――格差縮小に向けた財政政策

  • ISBN:9784750349756

ファイル: /

内容説明

『21世紀の資本』の原点――
ピケティ経済学の核心が早くも示されたロングセラー

「『21世紀の資本』に関する大きなアイデアとキーとなるテーマが、この書物にすでに指示されていたのである」(アイリッシュ・タイムズ紙書評より)

本書の最大の目的は、経済的不平等の根本問題は何であり、それを解消するにはどうすればよいかという点に関する理論的な分析枠組を提示することにある。(「訳者解題」より)

大著『21世紀の資本』で世界的なブームを巻き起こしたピケティが、不平等にかんする経済理論の骨格を簡潔にまとめた書。経済的不平等の原因を資本と労働の関係から理論的に分析するとともに、その解消のために最も重要な方法として、租税と資金移転による財政的再分配の役割を説く。
『21世紀の資本』では論じられていない人的資本や教育の問題も分析しており、併せて読まれるべき書である。大学生や専門家を中心ターゲットとした教養新書・Reperesシリーズの一冊として刊行され、この20余年のうちに版を重ねている。

原著: Thomas Piketty, L conomie des in galit s(Le Decouverte社、1997年第1版→2015年第7版を翻訳)

目次

読者への覚書
序論
第一章 不平等とその変化の測定
第二章 資本/労働の不平等
第三章 労働所得の不平等
第四章 再分配の手段
訳者解題
引用・参考文献
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

85
ピケティが1997年に書いたもので、その後有名になった「21世紀の資本」のもととなったパンフレットとは言わないまでも小著です。いわゆる理論的な財政学の本ではないのですが、様々な資料を用いての不平等を分析しています。第4章ではその不平等を是正するための再配分の処方箋を書かれています。フランスの税制などを基にしているので日本ですぐにということにはならないとは思うのですがヒントにはなるのでしょう。2024/01/24

1.3manen

32
2015年初出。原題『不平等の経済学』(197頁)。再分配の効率を判断するために、我々は誰が支払うかを考えることによって済ますわけにはいかない。同様に、経済システム全体に対して示される再分配の影響が考慮されねばならない。徴税や資本移転に基づいたすべての再分配も、必ずしも類似しているわけではない(52頁)。唯一純粋な社会的公正を考えることによって、資本を最もよく与えられている個人から資本をそれほど与えられていない個人に再分配することを正当化できる(90頁)。2020/07/18

☆ツイテル☆

2
フライヤー2021/08/24

とくしん

2
倫理的なだけでなく、効率的でもある論点であれば、不平等や格差の是正に対する社会的なコンセンサスをより形成しやすくなる。二項対立ではなく二項両立の視点が大切。

デンプシー

1
再分配を考えるにあたっての新たな観点が得られたので良かった。世界の歴史的なデータの精緻な分析から、現代への提言を引き出す様は、まさにピケティらしく、とても説得的で読み応えがあった。一方で、本書は読みづらくもある。文構造が複雑で、記述が行ったり来たりしており、簡単な内容も難解に書かれている。ただそうは言っても、本書の論理は一貫しており、論理展開の軸・キーワードもある程度存在するので、一度そこに気付けば楽しく読めると思う。そこに至るまでが結構苦痛だが。2022/05/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15416172
  • ご注意事項

最近チェックした商品