民主的理性 上 - みんなで決める政治の正しさ

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民主的理性 上 - みんなで決める政治の正しさ

  • ISBN:9784326351961

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内容説明

個人の意思決定は、誤った情報、衝動、偏見によって、しばしば間違ってしまう。一方で、集団的意思決定は、「素人たち」によるものだとしても、驚くほどに正確である。集合知を可能にするメカニズムそのものが、デモクラシーの強力な根拠となることを論証する。「認識的デモクラシー」の理論モデルを提示した野心的著作、待望の邦訳。

目次

謝辞

プロローグ

第一章 迷路と大衆
 1 迷路と大衆
 2 デモクラシーの意味について
 3 民主的理性の問題領域と政治の情況
 4 人民の集合知としての民主的理性
 5 本書の概要

第二章 デモクラシーは愚かな多数者による支配なのか?
 1 現代の民主主義理論における反民主主義的偏見
 2 人民の何が問題なのか?

第三章 デモクラシーの認識的議論の選択的系譜学
 1 プロタゴラスによる神話:普遍的な政治的智慧
 2 アリストテレスの饗宴:多ければ多いほど賢い
 3 マキァヴェッリ:民の声は神の声
 4 スピノザ:合理的な多数派
 5 ルソー:一般意思は常に正しい
 6 コンドルセ:大数と賢い多数派
 7 ジョン・スチュアート・ミル:認識的民主主義者もしくは認識的リベラル?
 8 デューイ:デモクラシーと社会的知性
 9 ハイエク:社会の分散された知識

第四章 民主的理性の第一のメカニズム:包摂的な熟議
 1 熟議:よりよい論拠の力
 2 問題解決としての熟議:なぜ認知的多様性はより賢いのか
 3 より包摂的な熟議集団がより賢いのはなぜか
 4 代表
 5 選挙vs.無作為抽出

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Dwight

0
熟議によりAと決定する。手続きから独立した正しさの基準によりAは正しいと評価される。熟議の前に正しさの基準が存在するなら熟議は無意味ではないか。Aと決定した時点であっても、Aが齎した帰結が現れた時点であっても。これは熟議に限った問題ではないけれども。と、頓珍漢なことを言ってみる。2025/12/20

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