内容説明
排外・差別主義が強まるなか教育は何ができるのか。民主主義を養うための教育を理論・実践の両面から子どもの発達段階に応じて紹介。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
江口 浩平@教育委員会
17
【教育書】苫野一徳先生のオンラインゼミに入ってからというもの、教育の中で「民主主義」をどのように位置付けていけば良いかに興味が出てきていたため、手に取った一冊。藤原さとさんの本は三冊めであるが、幼児教育から生涯学習まで射程の広さに驚いた。デューイ・フレイレ・ビースタなど、自分が今読まなければならないと思っている教育哲学者が随所に引用されており、読み応えがあった。貧困の問題や社会的に不利な立場にある人々に対しての丁寧な調査を元に書かれている箇所もあり、自分の関心が広がる読書体験だった。2026/01/10
かるろ
2
学校は民主主義を学ぶ場だとされるけど、実際には教科の断片的な知識伝達の場に成り下がっているなあと読みながら感じる。エリクソンの自我アイデンティティの話や自分と向き合うことの厄介さ、デューイやビースタを引用しながら民主主義について考察していくところは面白かった。 再読必須かな。自分には難しいと感じるところもたくさんあった。2026/04/27
リュシス
2
藤原さんの本を通すと、難解なビースタの言葉がストンと落ちてくる。けれど、ビースタやレヴィナスの言う「予期せぬ出会いに自分を晒す弱さ」は、やっぱり苦しい。主体が立ち上がってしまう時の、あの逃げ場のないしんどさ。一方で、ランシエールの「知性の平等」には強く惹かれる。自分を明け渡す「弱さ」と、相手を信じて任せる「平等」。 2026/04/19
塩分
0
子供が生まれるので、その前に、こどもが現代で生きるとはどう言うことかを知りたくて読みました。筆者の経験や知識を軸に、乳幼児期から成人にかけて、民主主義をどのように人間の成長に反映させるかを描いた本。(と、受け止めました。) 「民主主義の感度、習慣、精神を支える営み」、これにどれだけ大人はかかわることができるのか。自分の立ち位置を知り、バイアスを知り、組織あるいは構造的な抑圧から解放するという取り組みは、教師でなくても人の親として必要な努力だと感じました。子育て、不安すぎる…。2026/04/10




