内容説明
戦後80年の終わりを締めくくる1冊!
昭和天皇はどのようにして日本を救ったのか
本書は、「昭和天皇は立憲君主である」という大前提のもと、憲政史家・皇室史研究者・倉山満氏が全19巻・一万二千ページに及ぶ『昭和天皇実録』を読み解き、書き上げた一冊。
昭和天皇がどのように戦前・戦中を通して日本国のために熟慮し行動したかを、当時の政治家、軍人、官僚の人物像、思想、行動に加え、内閣や軍部の構造を、著者独自の視点と膨大な歴史史料の解析から時系列に沿って紐解いたものです。
昭和3年「張作霖爆殺事件」から昭和20年「大東亜戦争」終結、最後の御聖断まで、日本の動乱期における「昭和天皇」の偉業・功績そして苦悩を改めて明らかにしました。偏った認識の元に繰り広げられてきた東京裁判史観にトドメを刺す、いまこそ知ってほしい真の昭和天皇論です。戦後80年の最後を締めくくるにふさわしい必読の書です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾庄左ェ門
2
帝国憲法は天皇を絶対としましたが、その権力は制限されていました。君臨すれども統治せずとまでは言いませんが、立憲君主としての昭和天皇がいかに外交上の孤立や戦線の拡大に伴う開戦そして敗戦まで君主として尽力したかが書かれています。軍部が戦線を拡大するのは侵略ではなく予算確保の為、歴代内閣は外交で失敗ばかりゆえに、政治不信で世論は軍部を支持する始末。そんな両者を相手に昭和天皇が抱えた苦悩は察するに余りあります。それでも226事件やポツダム宣言受諾という内閣や軍部が対応できない場面では君主としての姿を見せます。2025/12/26




