爆弾犯の娘

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爆弾犯の娘

  • 著者名:梶原阿貴【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • ブックマン社(2025/12発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784893089847

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内容説明

1970年代、連続企業爆破事件の実行犯の一人として指名手配。
50年もの逃亡の末、2024年1月に実名を明かして亡くなった、桐島聡。
彼の生き様を描いた映画『桐島です』(監督:高橋伴明)は当時の学生運動の描写がリアルだと話題だ。
本作のシナリオを書いたのは、同じく高橋伴明監督とタッグを組んだ『夜明けまでバス停で』で数々の評価を得た注目の脚本家・梶原阿貴。
1973年生まれの彼女がなぜ、この作品を克明に書けたのか? 
それは、彼女の父親も桐島聡と同じように爆破事件に関与し指名手配され逃亡していたからだった。
逃亡の中で生まれた娘。家族は嘘を重ねていく。娘は嘘の渦に翻弄される――。

「黙っていたけど、あなたのお父さんは、役者でクリスマスツリー爆弾事件の 犯人なの。あなたが生まれる前のこと。
それからずっと、十四年も隠れて暮らしてるの
「見つかったらどうなるの?」
「逮捕されちゃう」

左翼、革命、学生運動、自己批判、人民の子
……父は、何を守りたかったのだろう?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

93
前半は子供時代ぼ著者が母と暮らす中、男が家に潜んでいた。いつも訝しく感じている著者のさまざまな体験。そんな年頃で母親に唐十郎の状況劇場のテント公園へ連れて行ってもらい観劇したという話は驚いた。その頃は石橋蓮司や緑魔子といった芸能人を生で見たというのは貴重な体験だと思う。そこから時代は過ぎやがて女優の道、そして脚本家へ。途中で同居していた男が爆弾犯で裁判で実刑を受ける。若松孝二や高橋伴明監督との出会いまで。図書館本2025/07/11

pohcho

67
小学校を卒業するまで同じ家に隠れて暮らした青白い顔の「あいつ」。靴も名前もなく、一人で家にいる時はトイレの水を流すこともない。その人は父親で指名手配中の爆弾犯。うそみたいなほんとの話。手芸店を営む大らかな母。普通じゃない家庭の同級生たち。古書店の死神博士、宝塚タニマチのクリーニング屋のおばさんなど、出てくる人は皆個性的。極め付きは伊豆で芸者置屋のおかみをしている祖母で、口癖は「上等博覧会」。数奇な人生の話なのだが、皆さんキャラが濃すぎてとても面白かった。今は脚本家になった著者。映画もぜひ見てみたい。2026/01/14

kawa

37
家引きこもりの父は逃亡中の爆弾犯だった。父は何者?の疑問と奇妙な家庭生活を描く前半。娘の中学進学をきっかけに自首・服役した父。父母の経歴を追うように演劇、俳優の道をへて脚本家に転身、キネ旬の脚本賞受賞するまでになる後半。興味深い彼女の人生だが、手に汗握場面の少ない淡々としたノンフィクションが好印象。脚本賞受賞映画「夜明けまでバス停で」も鑑賞、こちらはフィクションを存分に駆使する作品で楽しめた。最近封切の長期逃亡指名手配犯・霧島聡を描く映画「桐島です」も脚本担当とのこと、こちらも早速見なくてはと思う。2025/09/14

35
爆弾犯として指名手配されていた男を父に持つ脚本家の実話。登録させていただいている方のレビューをみてちょっと試し読みしてみたら止まらず購入し、一気読み。実話とは信じられないくらい、出てくる人物のキャラやエピソードが面白い。小学生の時ノーパン喫茶を同級生達と観に行ったくだりや芸者置屋の祖母など、話を盛ったのかと思うほどだが、事実だからこその面白さか。面白いなどといっては、大変な経験をした著者に申し訳ないけれど、どこか俯瞰して面白がってもいるようなユーモアがあり、でも時々ホロっともした。オススメ。2026/01/15

いちろく

28
紹介していただいた本。池袋を拠点に生活しつつも家が転々と変わり独特な家庭ルールの下で過ごす阿貴。何より他の家庭と異なるのは生まれた時から存在する名前も知らない父と思われる男が同居していることだった。逃亡生活の14年間を描いた前半と、後の俳優と脚本家として生きる後半の2部構成に分けられる、著者自身のこれまでの人生を描いたノンフィクション。昨年死の直前に本当の名前を取り戻した桐島聡の映画脚本を描いた著者、その父親もまた当時世間を驚愕させた過激派の一人だった。爆弾犯の人生を娘の視点から描いた内容でもある。圧巻!2025/10/31

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