- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
1945年夏、広島県呉の山中で地雷を抱えて戦車に突き進む訓練に従う若者たち。海軍の「陸戦隊」として「本土決戦」に備えていたところ、原爆投下直後の広島へ救援に向かえと命じられる。一方、水上特攻艇マルレの要員を含む陸軍の船舶部隊「暁部隊」も同じく焦土の広島へ。しかし、彼らが被爆した証を立てるまでには長い年月が必要だった――。陸戦隊の元水兵を父に持つ著者。20年にわたって関係者たちの証言に耳を傾け、文献、手紙、ラジオ音源などを読み解いて、あの夏の名もなき兵たちを追う。
目次
はじめに「大和」生還者から父への手紙
第一章 乗るフネのない水兵たち
第二章 山中の「自爆訓練」
第三章 呉海軍、広島ニ急行ス
第四章 七人衆からの「川原石会」
第五章「マルレ」を焼いた日
第六章「決死」か「必死」か
第七章 百歳の原爆手帳
おわりに 旧軍港「覚醒」に思う
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
63
著者は自分と同世代の在広島のジャーナリストで、父親が呉の一角にあった「特別な」陸戦隊にいて、広島原爆の後の復旧作業に動員されて被爆していることから、その陸戦隊の生存者からの聞き書きで当時の状況を掘り起こそうとしている。暁部隊についてはごく一部なのでタイトルに入れなくてもと思った。むしろマルレの部隊の話の方が詳しい。取材方法を詳らかにし、若い頃に出会っていたのに十分聴き取っていなかったことを悔やんでいるが、これは敗戦時に20歳を超えていたものが今や百歳越えで、生き証人がいなくなることへの問題意識と思った。2026/04/13
turnstiles
0
☆☆★2025/12/29




