内容説明
「開口一番」では、釣りや酒、パイプ、女性に至るまで興味の対象について、軽々に語るのではなく、探究した末に得た私見が綴られる。たとえば、三浦朱門が唱える「永久未婚幸福論」に反駁、女性の経済的独立が結婚生活における真の自立と魅力を保つ上で不可欠であると説く。「眼ある花々」は、戦禍のヴェトナム、中国の天安門広場など、訪れた各地の「花のある風景」が、眼前に立ちのぼってくるような瑞々しい言葉で描写される。多趣味で多才な開高健が一番追究したのが「言葉」であると納得できる、そんな2作品を収録した永久保存版エッセイ選集。
目次
開口一番
眼ある花々
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みのき
0
略歴を見ると著者は59歳か60歳で亡くなっている。今の私より若くして亡くなっていることに驚く。 酒類メーカーの宣伝コンセプト、従軍取材や釣魚紀行、文学賞の選者としての辛辣極まりないコメント、そして何より既存の文学を否定するような小説群・・・100年くらい生きた人のようなイメージがあった。 本作に収められた作品も、実体験に基づいたエッセイというよりも、経験からイマジネーションを拡大した短編小説みたいだし、最近では読んだことがない絢爛豪華な比喩が叩きつけるように繰り返されて、読んでいてクラクラしてきた。 2026/04/17




