叫び

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叫び

  • 著者名:畠山丑雄【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 新潮社(2026/01発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103567516

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内容説明

聞いて欲しい人が一人おるんです。政と聖を描く芥川賞候補作。早野ひかるは「先生」に打ちのめされ、銅鐸と土地の来歴を学び始める。ここではかつて罌粟栽培と阿片製造が盛んで、満州に渡って「陛下への花束」を編み、紀元2600年記念万博を楽しみにしていた青年がいた。いつしか昭和と令和はつながり、封印されていた声が溢れ出す。大阪と大陸で響き合う夢とロマン、恋愛政治小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

21
芥川賞候補作。「新潮」12月号で読みました。大阪の茨木の公務員(37歳独身男)が主人公。彼女に振られ自暴自棄になってる時にふと「銅鐸作り」の先生に出会い郷土史にも興味を持ち始める…。というとなんか真面目そうな筋書きだけど、この主人公なんかキモいなーと思って読んでたらホントにキモかった! キモ面白いんだけど受賞作としては微妙?2026/01/04

かさい

0
90年前に師について大陸で罌粟畑を開墾した川又青年と、彼への並々ならぬ執心を抱える早野ひかるがアヘンを通じた現実と幻覚の世界の中で交錯するような展開。大阪万博というキャッチーなテーマや銅鐸作りという引きを入れつつも、鐘の音だったり叫びだったり「人間がそこにいなくなった後にも残る音」を出しつつ、早野の精神の解体を描くという構成がよかったです。 強いていうならこんなやつに好意を寄せられたからといって、銅鐸で殴りつけるくらいの嫌悪を抱く相手と何でデートを繰り返せるんだろうそれも幻覚なのか?と。2026/01/15

Ginga

0
めでたく芥川賞に選出されたということで読みました。 日常に承認を得られない2人の主人公が承認を追い求める物語として理解しました。 川又はケシ栽培を通じて、官制聖である天皇の承認を、早野は銅鐸づくりを通じて民製聖である先生の承認を求めます。 ケシ畑と万博が交差し融合する時、2人の承認願望も交錯します。早野としおりの関係性をどう読むかが1つ課題として残ります。普通に読めば川又と音蔵の関係に当てはめて2項対立的に読むことになります。 →コメントに続く。2026/01/14

NewHeadland

0
文章が上手いというか、もう文章力が強い。まとわりつくような、ねっとりとした描写。コテコテ関西弁によるウソなんかホンマなんかわからん歴史語りと、銅鐸の響き、そして恋の酩酊が幻想へ誘う...ような気がする。とりあえず読んで欲しい。2026/01/14

とも

0
失恋を機に、縁のない地・大阪の茨木で孤独となった早野は、銅鐸作りの師匠に出会う。土地の歴史を遡る中で、かつて阿片製造を指導した青年・川又の存在を知り、早野はその「埋もれた叫び」に魅了されていく。 それはもはや「推し」への妄想に近い献身であり、自身のアイデンティティが歴史に乗っ取られていくような、静かな狂気とサスペンスを孕んでいる。過去の叫びを現代に再生し続けるべきなのか。読む者の倫理を揺さぶる一冊だった。2025/12/28

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