内容説明
本当は誰が一番えらいのか?
「ナンバー2」という存在を通して、日本のリーダー像を考察する!
この国では、昔から、あえてトップの立場に就くことはせず、ナンバー2の立場で権力を操る「美学」が存在する。
摂政と関白を独占した藤原氏の頂点・藤原道長。文武両道の御家人として源氏二代将軍に重用された梶原景時。両大将として兄・尊氏とともに室町幕府を運営した足利直義。そして秀吉の名補佐役として天下獲りに貢献した豊臣秀長……といった日本史における多様なナンバー2たち。
彼らの生き方を通して、本格的な下剋上がほぼ存在しなかった日本社会の本質を、人気の歴史学者が炙り出す!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつき 守
4
ある種いま流行りの大河ドラマ「豊臣兄弟」関連本の1つといえる。とはいえ秀吉、秀長をダイレクトに扱うのではなく、ナンバー1とナンバー2のありようを、古代から近世初期にかけて種々の例を題材に叙述している。日本史では世界の様々な地域と異なり、ナンバー1がナンバー1として活動せず、ナンバー2にあるものがナンバー1をある種の操り人形にして実権を握ることが多い。それが日本史の不思議なところ、面白いところといえるのかもしれない。2026/01/09
コター
3
役職はナンバー2だけど実権握ってるとか、ナンバー1よりもさらに偉い人がいるという風に、結局誰が一番偉いのか曖昧なことが多い。ナンバー2に注目すると、何とかの乱やら何とかの戦いが乱発してややこしい室町あたりの歴史がすっきり辿れる。確かに学生の時、応仁の乱のメンツ意味わからんと思いながら丸暗記してたな。2026/01/31
安藤 未空
2
大河に合わせて書かれた本だと推測される。しかし、「ナンバー2」という観点で語られる豊臣政権を含む歴史の話は非常に興味深かった。結論としては、日本においてはナンバー2がナンバー1を簒奪することは得にならないということだろう。この視点を現代に用いるとすると、どの部署でどの上司のもとで働くかは企業で働く者にとって重要問題である。この点でどう振舞うべきかを考えさせることにつながっていたと思う。歴史は示唆に富む。その示唆をうまく引き出している本だと思った。2026/03/30
今Chan
0
ナンバー2にはナンバー1を凌ぐ力量が必要だと思っていたけど、やっぱ2位ではダメなんだなぁって思わされました。2026/02/23




