内容説明
「補佐役」から見た秀吉の軍事・外交
中国攻めに始まる数々の合戦から毛利・徳川との外交、中国・九州の平定まで。常に兄・秀吉の「名代」として奔走した羽柴秀長と、秀長の腹心として最前線に立った藤堂高虎。天下取りの実働部隊として、彼らはいかに羽柴政権を支えたのか。「賢弟」と「世渡り上手」のイメージにとどまらない実像とは。大河ドラマ「豊臣兄弟!」の時代考証者による最新研究!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
フク
14
図書館 本書では弥右衛門と筑阿弥を同一人物とみなし、秀長を秀吉の全弟として扱う。 秀長の名前の変遷によって秀吉の考え方が伺えるのが興味深い。 高虎については浅井家旧臣でのちの津藩藩主であり、築城の名手で背が高いという属性しか知らなかったが、秀長に従い転戦して活躍していたことがよく分かった。戦働きだけでなく徳川や長宗我部ら大大名との取次など、外交面でも主要な立場にあったのは意外だった。 図書館2026/02/03
Eiki Natori
9
まさに大河ドラマでタイムリーな場面に読むことになったのだが、以前から秀長と藤堂高虎の関係については興味があったので購入。高虎は1年前に歴史小説で読んでいるが、個人的には大坂冬の陣夏の陣から家康の時代のイメージが強く、この時代の話はよく覚えていない。 若い時は短気な武闘派だったというのが「豊臣兄弟」の描かれ方だが、秀長に支えて、外交や交渉術を覚え、秀吉からも絶対的な信頼を得ていたことが伺える。 秀吉が秀長を叱りつけるような書面を送っていたり、弟であっても妻を人質にとる部分は意外だが、示しのためかもしれない。2026/05/24
coldsurgeon
7
羽柴秀長に若き頃から仕えた藤堂高虎。主従の関係性は、歴史資料から読み取れることはわずかだが、高虎の秀長亡き後の出世を見れば、類推できる。主従関係にあった16年間が、二人にとって、とても貴重なものであった。秀長にとって高虎は、軍事における先陣であり、外交において徳川毛利島津家などへの窓口であった。高虎にとって秀長は、大名へ引き上げてくれた恩人というだけでなく、様々な能力を開花させてくれた恩人であった。秀長高虎主従がいなければ、豊臣政権は誕生しなかっただろう。2026/06/04
通りすがりの本読み
6
大河ドラマの予習も兼ねて。秀長と高虎とあるが後半くらいまで高虎の活躍は「〜で戦功をあげた」や家康、長宗我部らとの取次を勤めていたなど軽く触れらるだけ(めざましい活躍をするのが秀長死後なので仕方ないが)秀長に関しても著者が出している他の秀長関連本の方が詳しく書いてあるようなので本書はそれらの副読本的な扱いになるかも。2026/01/03
sas
5
ここまで、秀長本を何冊が読んで来たが、その内容は秀吉の活躍がメインになってしまっているものがほとんどだった。 ところが本書では秀長の記述をメインにしてそれに高虎を絡める事に成功している様に思える(勿論秀吉の記述もそれなりにある)。 多分著者は既に秀吉の記述をメインにした秀長本を出版済だから、当書ではそれを端折る事が出来たのだろう。2026/02/16
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