ちくま学芸文庫<br> 目撃証言

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ちくま学芸文庫
目撃証言

  • ISBN:9784480513168

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内容説明

犯行現場や犯人らしき人物を見たという証言や当事者の記憶。それは犯人を特定し、事件の全容を解明するうえで最も確実なものと思われがちだ。だが、実際には間違いなくその瞬間を見たはずでも、あるいは自身が当事者であったとしても、その記憶は驚くほど不確かで当てにならない。ロフタスは、偽りの記憶が生成される過程を明らかにした心理学者であり、多くの法廷で長年、専門家として証言してきた。実際の裁判例に基づき、人々の記憶がときに無意識的に、ときに捜査手法に誘導されることで、いかに書き換えられていくかを克明に描き出した傑作ノンフィクション。 解説 笹倉香奈

目次

謝辞/覚書/日本語版への序文/ちくま学芸文庫版への序文/第I部 背景/1 心理学者のかかわる裁判/2 心の魔法/第II部 事件/3 暗黒の司法──スティーブ・タイタス/4 生粋のアメリカ少年──テッド・バンディー/5 ドアのノック──ティモシー・ヘニス/6 子供のことば──トニー・ヘレレッツ/7 「私にはできない」──ハワード・ホープト/8 「険しく、凍てつくような恐怖」──クラレンス・フォン・ウィリアムズ/9 イワン雷帝──ジョン・デミャニュク/10 ほくろと吃音──タイロン・ブリッグス/旧版訳者あとがき/文庫版訳者あとがき/解説(笹倉香奈)/参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

きゅー

6
人間の記憶のなんて不確かなことか。ここに収録されているのは実際のアメリカでの裁判事例。何が特殊かといえば、いずれの裁判でも被告の嫌疑はすべて目撃証言から成り立っている。彼らが罪を犯した証拠はなく、確固なアリバイがあるにもかかわらず証言だけで有罪判決がつきつけられようとしている。ロフタスは認知心理学者として、人間の認知がいかにあやふやで汚染されやすいかを証言する。同著者には邦訳で似たタイトルで『目撃者の証言』がある。そちらはいわゆる理論編で、彼女のこれまでの研究成果が様々なエピソードとともに紹介されている。2025/11/06

miharasi_mamiya

1
記憶の専門家であるロフタス博士がかかわったさまざまな事件の裁判の様子などが書かれている。物的証拠がなく、目撃者の証言だけが判断材料である事件が取り上げられ、目撃証言がいかに歪められるかが実証的に語られる。歴史上有名な事件も出てくる。専門家としてあくまで記憶に関する実験結果などから記憶が間違う可能性を述べるだけなのだが、その人物が犯人であると信じている被害者側などからは犯人を擁護しているように感じられ、感情的反発が起こり、非難されることもあるという難しい仕事であると感じた。2026/01/19

horada

0
***2025/11/18

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