内容説明
数学を愛し、数学から愛されている上杉和典。
ライバルの早逝に触れ、大学受験目前に医学部に進学することに決めたが、まだ数学研究者の夢を諦められないでいた。
そんな矢先、父が膵臓癌であることが判明。さらにフランスの学会に出ていた母がアルプスの麓で自動車ごと崖に転落、遭難してしまった。当局に問い合わせをするも確認が取れず、生存率が下がる72時間以内に救出するため和典はフランスに向かう。
小学生時代、探偵チームKZ(カッズ)を組んでいた小塚、黒木、美門、七鬼が、そして立花彩が母親の捜索に力を貸す!
母は助かるのか、そして和典と彩の関係はどうなるのか……。
藤本ひとみ先生から読者の皆様へのメッセージも掲載!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
糸巻
26
KZUシリーズ6作目。主人公・上杉和典は高校3年生に。愛する数学から離脱し医師への道を進もうとする上杉。父が膵臓癌に罹患し緊急手術に。フランスにいる母が現地で事故に遭遇し消息不明になり、慌てて現地に向かう…。着いた途端にスリに遭ったりするが、何度も困難に立ち向かいスマホひとつで母の行方を追う姿がもう…ただ凄いとしか言えない。小塚の父や弁護士のサポートも大いに受けて危険なカルト団体に潜入する冒険ストーリーにハラハラし通しだった。藤本作品ならではの「くっそ」「きっさま」が出てきて懐かしさに震えた。2026/01/11
ふわりん
5
久しぶりの藤本さん。タイトルが面白そうなので興味が湧き、何の予備知識もなく読み始めた。上杉和典という天才的な数学者である少年のちょっと変わった話なのかと思いきや、フランスの中世さながらの修道院やまさかの本気の騎士団が舞台とは。これはずいぶん長く書かれているシリーズのようだけど今作だけでも充分読める。ただファンタジーであるようなないような、ジャンルがよくわからない。上杉くんの各方面の知識があり過ぎることや屋根に登り煙突から忍び込む技やら、手探りで何でもできちゃうことにはビックリ。浮世離れしていて面白かった。2026/01/14
ame.
4
シリーズ完結。母親がフランスのグルノーブルで崖から車で転落、父親が膵臓癌と初っ端から度肝を抜かれる展開に驚きどうなるのかと心配に。確かに頼れるのは自分だけとなったらやるしかないのかも知れない。スリに遭うし母親は行方不明だし事件に巻き込まれるし波瀾万丈過ぎて現実味が薄れつつあるけど、和典だから困難にぶつかりながらもひたすら打開していく姿はさすが。すごく楽しみにしてたシリーズだし好きなフランスが舞台なのだけど今回はそこまで入り込むことができず残念だった。ただ、彩との関係が確実なものになったようで喜ばしく安心。2025/12/23
takao
1
ふむ2026/01/11
⭐︎
1
アーヤとの関係は理想的でとても美しく終わったなと思ったが、だったら最初から恋仲にしなくて良かったのに。 上杉が自身の髪を犠牲にしても母を救おうとするところが可笑しいような感動するような。グッと来た。私自身母親との関係が良好とは言えないので、彼がどう自分の中で折り合いをつけるのか気になっていたが、「自分をこの世に生んだ母親は、ただいるだけでいいのかも知れなかったが、この人とは一生、理解し合えそうもないと思った」という一文で涙があふれて止まらなかった。 若武があまり出てこなくて悲しかったので、Deepに期待。2025/12/30




