内容説明
オードリー・若林正恭、初小説!
人にぶつかっていないと、自分が生きているかどうかよくわからなくなる――
総大三高の「アリ」こと中村昴が所属するアメフト部は、万年2回戦どまり。相手校の練習を隠し撮りして迎えた高3の引退大会では、強豪・遼西学園に打ち破れた。引退後、みなが受験に向かうなか、勉強にも気持ちが入らず、不良になる覚悟もないまま宙ぶらりんの日々を過ごす。自分自身の不甲斐なさにもがき続けるなかで、アリは再びアメフトと向き合う決意を固める。
青春の苦みと悦びに満ちた、著者渾身の初小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
510
若林 正恭、初読です。著者初の小説は、半分私小説的な高校アメフト青春譚でした。私は、ある程度アメフトのルールが解り、たまに試合を観ているので、問題ありませんが、アメフトをほとんど知らない読者には辛いと思われます🏈🏈🏈 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163920665 3月は、本書で読了です。2026/03/31
菅原孝標女@ナイスありがとうございます
365
オードリー若林さんが書いた、直木賞候補作。受賞ならずだったけどこれがまた本当に面白かった。オードリー自体そもそもアメフトをやっていたということで、アメフトの知識0にも関わらず、彼らの青春を垣間見た気がした。何事にも中途半端でスカして悪になろうとしていたアリが後輩のチョモやかつてのチームメイト河瀬とともに秋大に挑む姿が眩しくて一気に読めた。アメフトにとって一番屈辱的なアオテン。でも最後の青天はきっと―。2026/07/26
R
304
アメフトを軸にした青春小説。不完全燃焼だった試合を機に、遅れてきた、失ってしまった青春を取り戻すみたいな感じだけど、暗くもなく、バカげたギャグもなく真面目にアメフトに賭ける青春風景が描かれていて大変よかった。文章が読みやすくて、試合のシーンは疾走感もあって、ルールはわかんないけど、なんかすごい試合なんだろうと想像しながら読めた。青春部活ものをまっすぐに描いていて楽しかった。2026/07/02
yuuguren
303
ストレートな青春スポーツ小説だった。少しひねりがあると言えるのは、倫理の教師岩崎との交流ぐらいだろうか。自分の場合は一時期NFLを見ていた時代がありアメフトのルールやポジションなど多少知っていたので問題なかったが、アメフト知識ゼロの人には少々きついだろう。若林君、忙しい中よくこれだけのものを書いたということは褒めてあげたい。2026/04/26
モモちん
289
総大三高アメフト部3年の「アリ」こと中村昴が、引退試合に臨む直前から、空虚のような「引退生活」を経て、もう一度「アメフト」に向き合う物語。小説でありながら「痛み」がとんでもなく伝わってくる。吹き飛ばされたり、殴られたり。主人公アリの思考や言動が、若林さんがそこにいるようで、哲学や問答のような「自分との会話」が面白い。「とか思ってやらない」という言い回しがとても好き。この作品を書いた経緯をラジオで知ってるので、試合の映像が目に浮かぶようで凄い作品だった。読んで良かったと思える作品でした。2026/03/07
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