内容説明
オードリー・若林正恭、初小説!
人にぶつかっていないと、自分が生きているかどうかよくわからなくなる――
総大三高の「アリ」こと中村昴が所属するアメフト部は、万年2回戦どまり。相手校の練習を隠し撮りして迎えた高3の引退大会では、強豪・遼西学園に打ち破れた。引退後、みなが受験に向かうなか、勉強にも気持ちが入らず、不良になる覚悟もないまま宙ぶらりんの日々を過ごす。自分自身の不甲斐なさにもがき続けるなかで、アリは再びアメフトと向き合う決意を固める。
青春の苦みと悦びに満ちた、著者渾身の初小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
444
若林 正恭、初読です。著者初の小説は、半分私小説的な高校アメフト青春譚でした。私は、ある程度アメフトのルールが解り、たまに試合を観ているので、問題ありませんが、アメフトをほとんど知らない読者には辛いと思われます🏈🏈🏈 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163920665 3月は、本書で読了です。2026/03/31
菅原孝標女@ナイスありがとうございます
294
オードリー若林さんが書いた、直木賞候補作。受賞ならずだったけどこれがまた本当に面白かった。オードリー自体そもそもアメフトをやっていたということで、アメフトの知識0にも関わらず、彼らの青春を垣間見た気がした。何事にも中途半端でスカして悪になろうとしていたアリが後輩のチョモやかつてのチームメイト河瀬とともに秋大に挑む姿が眩しくて一気に読めた。アメフトにとって一番屈辱的なアオテン。でも最後の青天はきっと―。2026/07/26
名古屋ケムンパス
274
著者に勢いを感じる読書。物語は都のアメフトの春季大会に始まります。主人公アリにとって高校生活最後の大会。2回戦の第1シードの強豪校との対戦で、秘策も効かず0-84の結果とアオテンのおまけつき。一番ダメージを負っていたには心だった…人にぶつかっていないと、自分が生きているかどうかよくわからなくなる…アリは”不良”にもなり切れず、苛立ちを隠せません。ふとした切っ掛けで倫理教師の岩崎と質疑を重ねることになります。内省的な会話の閉じ籠りから、自由を獲得する実感で、再生を目指すアリと一緒に読者も哲人となれました。 2026/06/12
yuuguren
237
ストレートな青春スポーツ小説だった。少しひねりがあると言えるのは、倫理の教師岩崎との交流ぐらいだろうか。自分の場合は一時期NFLを見ていた時代がありアメフトのルールやポジションなど多少知っていたので問題なかったが、アメフト知識ゼロの人には少々きついだろう。若林君、忙しい中よくこれだけのものを書いたということは褒めてあげたい。2026/04/26
R
226
アメフトを軸にした青春小説。不完全燃焼だった試合を機に、遅れてきた、失ってしまった青春を取り戻すみたいな感じだけど、暗くもなく、バカげたギャグもなく真面目にアメフトに賭ける青春風景が描かれていて大変よかった。文章が読みやすくて、試合のシーンは疾走感もあって、ルールはわかんないけど、なんかすごい試合なんだろうと想像しながら読めた。青春部活ものをまっすぐに描いていて楽しかった。2026/07/02




