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内容説明
「SNSによる炎上」とよく言われるが、これは矛盾した言葉だ。なぜならSNSは本来“井の中の蛙”を作るサービスだからだ。閉じた世界で自分の触れたい情報にだけ触れて時間を過ごすサービスがSNSなので、むしろ喧嘩を回避する方向に機能する。だとしたら「SNS規制」は限定的な効果しかない。しかし現実に炎上は起きている。その理由は? それはX(エックス)などの「拡散系サービス」をSNSに含めているためである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
53
SNSと一括りで言われてしまうが、内輪系と拡散系に分かれるというのが納得。その両方を繋ぐ(繋がれる)ことの危険性にも触れている。自由に発信できるということの「自由」から起きるべくして、今の状況がある。自由の先に暴力があることが起きている。それは人間が持つ根っこに由来しているのかもと思う。一方で、それに対する人間の思いや思考もあると思う。そんな中で、自分が思うこと。対面・リアルの大切さ。ここに立脚することを忘れない。2026/03/26
よっち
32
海外も含めてしばしば「禁止すべきか」という二元論で語られる子どもたちのSNS利用をめぐる議論。情報学の専門家が本気で考えた解決策を提示する1冊。Xで日々炎上が起きているのはなぜか?炎上しがちな状況を誘発している現象、SNSには仲間と閉じるサービスと世界へ拡散するサービスがある中で、後者のXで炎上や誹謗中傷、社会的分断が生じている状況は、多様な発想から使いこなしている子どもたちより、むしろ大人の使い方が荒らしている影響も大きく、一括りに年齢制限や禁止論で解決すればいいのかという提言には一理あると感じました。2026/01/09
Eric
24
情報メディアとの付き合い方・規制のあり方について述べる。SNSを閉鎖系(LINEなど)と拡散系(Xなど)に分類し、後者は注目を浴びるための悪質な手法が跋扈していると指摘。多様性や正義の持つ負の側面、そして情報拡散が力を持ち過ぎていることの弊害についても言及。2026/04/25
takka@ゲーム×読書×映画×音楽
20
今年は『庭の話』からインターネット、特にSNSについて色々な本を読んだり考えてきた。だが、この本の言うとおり、XはSNSではなく拡散性サービスという前提は持った方がいいと感じた。LINEやDiscordのような同好会のようなものがSNS。Xは世界に拡散される。自分とは違う世界が絶対に入ってくる。だからこそ分断が起きる。「みんな違ってみんないい」ははたして正しいのか?結局自分が変わるより、好き同士で集まった宗教・正義で他人を叩くほうが楽なのではないか?個人の自由の先ってどうなるんだろう。2025/12/28
gu
11
後半の提言は悲観的すぎてもはやニヒリストかと思いかけたが(一般に受け入れられるべきではない考えと注意は付している)、X(Twitter)は本来の意味でのSNSではないこと、Xの問題点はSNSのフィルターバブルとそれを突破する拡散力が合体していること、我々は快楽として怒りの火種を求めるしそれを増幅させて儲ける人間がいることなどは覚えておく必要がある。2025/12/18
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