内容説明
明暦の大火で灰燼に帰した江戸――
焼け出された人々に、癒しの湯をとどけたい!
すべてを失った湯屋の娘ぎん。自らの再生と町の復興のため、舟で江戸じゅうをめぐる!
人情の“ぬくもり”が胸に沁みる時代小説。
舟に、生きる希望をのせて漕ぐ――
所は神田駿河台・上柳原の寿々喜湯。江戸では珍しい湯女を置かぬ湯屋だが、良質な湧水と絶妙な湯加減で、多くの町人に親しまれていた。
跡継ぎの娘ぎんは、父・儀兵衛と折り合いが悪く、孤独を抱えながらも懸命に働いていた。しかし明暦三年(一六五七)一月十八日、本郷丸山から広がった猛火はあっという間に駿河台を呑み込み、江戸の大半を焼き尽くした。
家族と湯屋、無二の友を失くして絶望の淵に立つぎんは、偶然出会った羽州浪人・茅島の力添えで、寿々喜湯の再建を決意。さらには江戸じゅうの人々を湯で癒すために前代未聞の策に出る……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ともくん
22
明暦の大火により、焼失した湯屋、寿々喜湯。 誰もいなくなり、何もかも失った。 姉妹二人で、立て直すしか道は無い。 被災した江戸中の人たちに、熱い湯を届けたい。 この想いを胸に、寿々喜湯と江戸は再建へ乗り出す。 2026/04/12
てつ
20
痛快人情時代小説という括りになってしまうのが惜しく感じられるほどの読み応えを感じた。一連の尼子伝から読み始めた武内氏の筆は、先般の歌川ものも含めて確実にパワーアップしている。個人的には大河物を期待したいところではあるが、この作品を読むとこのジャンルも期待してしまいます。ともあれ、注目の作家さん。次作も大いに期待!2026/01/05
信兵衛
19
フィクションだからありえる話ですが、それでも楽しい。 その理由は、おぎん一人の奮闘を描くのではなく、おぎんと彼女を囲む仲間たちのチームワークが光るストーリーだからです。 市井側だけでなく、幕府の政権側が描かれているのも、見逃せません。2026/01/16
サケ太
11
人情時代小説。こういうのが良い。湯屋を営む、一家の日常。日々の生活の中で、誤解によるすれ違う家族。友人、商売敵、それぞれの日常。夢。それら一切を無にする明暦の大火。火災のあとで、生きようとする人々。必死に食らいつき、前に進む人々。当時に生きる人々の想いを活写していて素晴らしかった。2026/01/22
mitubatigril
10
読み始め江戸の市井の商人の話しかなとか思いつつ進むと、きな臭い話しにハラハラすると時代背景が分かり納得🫢 明暦の大火事が起きる。この火事の話し別の作品で読んでて、それは武士目線だけどこれは庶民と言うか商人目線で描いてある。そして知らなかった事が多すぎて銭湯が混浴が当たり前で まだ吉原全盛でなく湯女がいる湯屋があったりと目新しい情報でした。そんな時代背景に火事のせい両親が亡くなって妹と2人再建するぎんと支えてくれる人々に先に先と止まらず読破 最後に作者の方を勘違いしていてアホだなぁと反省😓2026/01/27
-
- 電子書籍
- このマンガがすごい! comics お…
-
- 電子書籍
- よくわかる経済学入門 角川ソフィア文庫
-
- 電子書籍
- 神の回廊【タテヨミ】第2話 picco…
-
- 電子書籍
- ジゼル・アラン【分冊版】 10 HAR…
-
- 電子書籍
- 美活時代【タテヨミ】第19話 Hyke…




