内容説明
1979年。大学生の公平は韓国からの留学生ソンボと出会い、二人は親友となっていく。そんな折、軍事独裁政権が続いていた韓国で朴正熙大統領が暗殺され、民主化運動の熱は一気に高まっていった。帰国したまま連絡のつかないソンボを心配し韓国へと渡った公平。やがて彼は、激動の渦に呑み込まれていく─。卓抜した構成力で現代社会の悲劇と魂の再生を描いた社会派小説の力作、文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
cao-rin
16
隣国、韓国の最大の悲劇、光州事件。良く耳にはするが、私自身不勉強で詳細を知らずにいた。大学生の公平と留学生ソンボ。1979年の軍事独裁政権下の韓国で、朴正煕大統領が暗殺された事によって民主化への熱が一気に高まり、やがて光州事件へと発展する。一時帰国したソンボを追って渡韓した公平も激動の渦に呑み込まれてゆく。架空の人物達だが、きっと当時ソンボや公平が存在したであろうと思うと胸が締めつけられた。民主化への道のりは想像以上に過酷だ。今の日本も民主主義とはとても言えないと感じる。この本に出会えて良かった。2026/02/04




