内容説明
2023年と2024年、2度に及びメキシコへ滞在。滞在中に書かれた詩とエッセイが本作です。
*三角みづ紀/あとがきより*
ノートをひらき、線を引く。
デッサンをするように、大切な瞬間をとらえて描いていく。
わたしにとって入口は同じだった。
質感や感情のかたちによって、余白の多い詩になったり、物語をはらんだエッセイになったりする。
本著は十冊目の詩集であり、わたしのメキシコの日々そのものでもある。
*詩「乾季のおわり」より*
水分をはらんだ空気と
この身体が天気を予報する
砂漠が靴にとどまって
わたしたちは
たしかに失ったのだが
なにを得たのか知らない
【著者プロフィール】
三角みづ紀(みすみ・みづき)
1981年生まれ。北海道在住。第1詩集『オウバアキル』で中原中也賞受賞。第2詩集『カナシヤル』で歴程新鋭賞、南日本文学賞を受賞。新藤涼子、川津聖恵との連詩集『連詩 悪母島の魔術師』で藤村記念歴程賞を受賞。第5詩集『隣人のいない部屋』で萩原朔太郎賞を最年少受賞する。美術館での言葉の展示や作詞等、あらゆる表現を詩として発信している。
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