講談社選書メチエ<br> ケルトとは何か

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講談社選書メチエ
ケルトとは何か

  • 著者名:原聖【著】
  • 価格 ¥2,035(本体¥1,850)
  • 講談社(2025/12発売)
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  • ISBN:9784065420263

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内容説明

妖精が戯れる神話の世界、美しい文様の装飾写本、大きな輪を重ねた石造の「ケルト十字架」、騎士や魔術師が活躍するアーサー王物語群など、ヨーロッパの古くて不思議な魅力がある文化――ケルトをこのように思い浮かべる人は多いだろう。
しかし本書によれば、アイルランドやスコットランドで特徴的なダンスや音楽、民族衣装をはじめ、ケルト美術の優品「タラ・ブローチ」「ケルズの書」なども、古代ケルト人に伝統をさかのぼるのは無理がある。では、近年の「ケルト懐疑論者」が主張するように、ケルトの「存在自体が怪しい」のかといえば、そうではない。
ケルト文化の本質は、ケルト諸語によって営まれた文化である。スコットランド、ウェールズ、アイルランド、フランスのブルターニュ地方などの「ケルト文化圏」の主要言語であり、現在は少数言語となっているゲール語、ブレイス語などのケルト諸語の分析から、「ケルトとは何か」を根源的に問い直す。そこには豊かな言語文化の広がりと、現在も生きている伝統の厚みがあった。
ある時は近代のナショナリズムに活用され、またある時はヨーロッパ統合の象徴となり、さらに近代文明を批判する「癒し」の精神性も期待される「ケルト」の虚像と実像とは。「ケルト人」と「ケルト文化圏」は、なぜ一致しないのか? 言語学と考古学、美術、文芸、民俗学などを総合したヨーロッパの「ケルト学」の成果と議論から、「歴史」と「文化」の深層がみえてくる。

目次
はじめに 
第一章 近代が生んだケルト文化
1 華麗な音楽文化 
2 展示される民族衣装 
3 ヒーリングと反近代の思想性 
4 ドルイドの実像と虚像 
第二章 ケルト美術と考古学
1 「古代ケルト人」とは
2 タラ・ブローチとバターシーの盾
3 懐疑論と「西からのケルト語」
4 巨石文化を見直す
5 人の移動と文化の移転
第三章 文芸と民俗のなかのケルト
1 伝承文学と吟遊詩人
2 アーサー王伝説とバルドたち
3 韻律が伝える「ケルト文化」
4 民話と民謡の採集 
5 妖精とハロウィーンの起源
第四章 民族起源の伝説と史実
1 ブリタニアの起源伝説 
2 ブレイスの起源伝説
3 カムリー、エリウ、アルバの起源伝説
第五章 ケルト諸語の言語学
1 印欧語の歴史言語学
2 言語をどう分類するか
3 地名研究の効用
4 ケルト諸語の音声学
5 ケルト諸語の文法的特徴
第六章 社会のなかのケルト諸語
1 オガム文字の碑文を読む
2 「書きことば」をめぐる論争
3 社会階層・宗教・学校と言語
4 「言語死」をいかに食い止めるか
おわりに

目次

はじめに
第一章 近代が生んだケルト文化
1 華麗な音楽文化
2 展示される民族衣装
3 ヒーリングと反近代の思想性
4 ドルイドの実像と虚像
第二章 ケルト美術と考古学
1 「古代ケルト人」とは
2 タラ・ブローチとバターシーの盾
3 懐疑論と「西からのケルト語」
4 巨石文化を見直す
5 人の移動と文化の移転
第三章 文芸と民俗のなかのケルト
1 伝承文学と吟遊詩人
2 アーサー王伝説とバルドたち
3 韻律が伝える「ケルト文化」
4 民話と民謡の採集
5 妖精とハロウィーンの起源
第四章 民族起源の伝説と史実
1 ブリタニアの起源伝説
2 ブレイスの起源伝説
3 カムリー、エリウ、アルバの起源伝説
第五章 ケルト諸語の言語学
1 印欧語の歴史言語学
2 言語をどう分類するか
3 地名研究の効用
4 ケルト諸語の音声学
5 ケルト諸語の文法的特徴
第六章 社会のなかのケルト諸語
1 オガム文字の碑文を読む
2 「書きことば」をめぐる論争
3 社会階層・宗教・学校と言語
4 「言語死」をいかに食い止めるか
おわりに
参考文献
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

サアベドラ

30
『ケルトの水脈』の著者によるケルト学の入門書。2025年刊。現在ケルト文化として括られる音楽や美術などはその多くが近現代にロマン主義やナショナリズムの文脈で「再発見」されたものであり、早くても中世までしか遡れず、ケルト地域固有のものとも言えないという。それではケルトとは幻想の存在に過ぎないのかというとそうではなく、根幹をなすのは言語であるとする。日本で言うなら日本語は古代から変化しつつも連綿と受け継がれてきたが、相撲や歌舞伎などは江戸時代ぐらいまでしか遡れないのと似ている。ケルトに興味がある人の必読書。2026/04/01

Go Extreme

2
原聖 言語学 考古学 ヨーロッパ先住民 鉄器文化 ラ・テーヌ文化 ハルシュタット文化 古代ローマ カエサル ガリア戦記 ギリシア史料 ドルイド 異教 宗教観 神話 伝承 アイルランド ウェールズ ブルターニュ ケルト語派 文化の再構築 ケルト復興 アイデンティティ 境界の民族 歴史的実像 虚像 拡散 移住 交易 墓葬 意匠 渦巻き文様 金属工芸 文字なき文化 碑文 古典古代 近代ナショナリズム 変遷 ヒベルニア ガラティア 英雄叙事詩 聖パトリック 墳墓 黄金工芸 輪廻転生 アーサー王伝説 キリスト教化2026/02/10

ミースケ

1
言語を元にしてケルトとは何かを紐解く本。文中で地名を各地域でのケルト語で表記しているので、今どこの話をしているのかが混乱した。2026/03/20

呑司 ゛クリケット“苅岡

0
キルトやタータン、フリーメーソン、吟遊詩人、ブリタニア起源説、古代ケルト語の碑文、オガム文字など読めば読むほど謎に嵌るような気持ちになる。ケルトを理解したとは言えないが益々興味が湧いて来る本。2026/01/14

(ま)

0
ヨーロッパ文明の基層とされてきたケルト文化の虚実 ケルトとは言語文化2026/01/02

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