内容説明
猫専門医がトラブル発生のもと?
「犬はお断りだ」
具合の悪いチワワのチーちゃんを動物病院に連れて来た塩見厚子は驚いた。
獣医の犬飼倫人がまさかの塩対応。
どころか、「ぼくは獣医じゃない。いわば通訳だ、猫の」とまで言い放つ。
幼馴染で市役所職員の獅子丸綾乃によると、有能な猫専門医というのだが……。
大雪のため、避難所に仮設された動物病院で、次々と起こる不思議な事件。
アメショーモモちゃん脱走、チーちゃん行方不明、ミックス錆猫タッちゃん誘拐――。
猫を偏愛しすぎて人間コミュ障の犬飼が、戸惑う周囲を巻き込んで解決に奔走する。
猫と通い合う心に涙がこぼれる、ハートウォーミングな物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
72
犬飼という名前だけど猫しか診ない獣医師倫人は避難所の仮設診療所にやってきたチワワを追い返してしまう、大雪で大学内に避難所が出来そこへ猫や犬を連れて避難してきた人々だったが、同行避難OKの場所でもトラブルが起きてしまう、飼主にとっては子供同然でも犬猫を持ち込むなと思う他人もいる、迷子猫を保護したら、犬が連れ去られたりちょっとしたミステリーもありつつ、猫にとって何が虐待なのか何が幸せなのか考えさせられた。2026/06/24
kei
9
長野県、雪害で開設されたペット同伴可の避難所。同敷地内に動物病院も仮設。そこに猫の通訳を自称する猫専門獣医·犬飼が配属される。猫しか診たくないが、避難犬の失踪があり深く関わる羽目に。ちょっとしたミステリー要素もあり、まぁまぁ面白かった。2026/03/15
陽ちゃん
7
豪雪で避難所となった信濃大学には仮設の動物病院が併設されましたが⋯当番獣医師の犬飼は、自分は獣医師ではなく猫の通訳だと主張し、犬を診ないと宣言。チワワを診てもらいたい飼い主の厚子の言動もどうかと思いますが、犬飼の態度も大人気ないなぁ。動物病院の中で紆余曲折あっ他ものの最終的には一件落着しますが、新たな職場のオーナーの正体を知った時の厚子の反応が気になります。2026/02/06
Mayrin
5
初読みの作家さん。わりと奥深い話で一気読み。2025/12/13
SOLVEIG
2
タイトルから受ける印象とは異なり、かなり深い話だった。避難所でのペット事情。重篤な病に罹ったペットについての人それぞれの考え方。動物愛護とは?……等々。そして、人への差別意識についても触れてる。 今は何も飼ってはいないけれど、折に触れて考えるペットの命。厚子(キャラ的には苦手なタイプ)には共感できるところもないわけではないけれどやっぱりちょっと違うかなと。 主人公の犬飼の思考回路はかなり特殊ではあるけれど、全く理解できないわけではない気も。 ま、獅子丸、桐山、登美子とかタッちゃんに和ませてもらった感じ。2026/07/06




