内容説明
『宝石商リチャードの謎鑑定』の著者が贈る、ハートフルな医療SF
海面上昇が進み医療が著しく後退した未来。偏屈なドクターとロボットのマリアⅡの船には、治療を求める患者たちが集まってくる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
21
地球温暖化で大規模な海面上昇が進んだ24世紀。物好きで偏屈な博士が、助手ロボットと市井の人びとを診察するSF小説。助手のマリアⅡと古いクリニック船で海域を移動し、一ヶ月の期間限定の手術を受けたダイバー、自分の顔が気に入らず美容移植手術を切望する男、作業船船員と簡易強化サイボーグ化といった患者たちの希望に向き合い、最善の方法を模索するドクター。なぜ彼らがそんなことをしているのか、元同僚の訪問から浮き彫りになる2人の関係の真相には驚かされましたが、いつまでも変わらない2人の関係がけがえのないものに思えました。2025/12/03
イシカミハサミ
15
舞台は24世紀の地球。 地球温暖化の進行で海に覆われたディストピア。 二本の煙突から煙を上げる小型船。 中に乗っているのは 一人のドクターと円柱形の医療用ロボット。 1話目を読んだ感触として、 ブラックジャックみたいな短編集かな、と思ったのだけれど、 “見返り”が明言されず有耶無耶になっていたり、 委託を受けて大企業の下請けのような役割をしたり、 どうにも一貫性を感じない作品集だった。2025/12/30
遙
12
薄い本だけれど、内容はとても充実していて面白かった。 無機質なSFではなく、心ある人間ドラマがしっかり書かれたSF医療物語。 患者としてやってくる人々のバックボーンや、博士とマリア自身のエピソードに心打たれました。 流れの医師、まさに令和のブラックジャック。 求める治療と、その人の為になる治療。 博士とマリアⅡはいつも最善の手を尽くす。 辻村さんの他の作品も読みたいです。今後チェックする著者さんが増えました。2025/12/22
とみーる
9
めちゃめちゃおもしろかったぞこれ!! 2026/01/08
taro
8
星新一さんのショートショートのような、やさしさと風刺が同居する作品。博士が自分で言ってる通り、博士が助けてあげているというよりは、結局皆自分自身で最後なんとかしているところに希望を見いだせる。「殻向き工場船から」みたいな最後はみんなで力を合わせて、みたいなべたな話も素直に読むことができた。がこの話の本質はやはり最終章にあり。ネタバレになるのであまり書きませんが、この手の話を黙考していると遠いところに連れていかれる感覚をいつも覚える。年の初めの本として、いいスタートが切れました。2026/01/08
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