赤く染まる木々

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赤く染まる木々

  • ISBN:9784152104847

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内容説明

『ジェイムズ』で話題沸騰! 最注目の著者によるブッカー賞最終候補作

二〇一九年、ミシシッピ州で白人男性の遺体が発見された。傍らには七十年前に惨殺された黒人少年エメット・ティルに酷似した遺体が。やがて同様の事件が全米で連鎖する。過去への報復か、新たな反乱の幕開けか。アメリカの黒人リンチの歴史に迫る文芸ミステリ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

43
読中ずっと「これはミステリーなのだろうか?」との疑問が自分のなかで渦巻いていたが、最後まで読み通してやはりこれはミステリーなのだと確信した。しかし、探偵小説的/警察小説的な面はこのプリズムのような作品の一つの顔でしかない。アメリカの巨大にして濃密な闇を掘り起こした歴史小説でもあり、いまも蠢動している醜悪な差別と暴力を戯画化した社会派小説でもある。全てがカオスに陥る一歩手前の、恐ろしく絶妙なバランスで融合したジャンル分け不能の傑作。まるで映画のような疾走感が眩暈を起こさせる衝撃の読書。必読。2025/12/05

星落秋風五丈原

37
あーなんかもうビリーホリディだと思いました。最後のカオスはすごいですね。壁をつくっちゃう大統領のモデルは言わずもがな。やっぱり戸惑われている読者いらっしゃいますよね。わかります。片方がやるとリンチなのに逆だと犯罪と即断じられますよね。2026/01/21

本の蟲

17
ミシシッピ州で発見された白人の惨殺死体。その隣には死体の一部を握りしめた黒人の遺体が横たわっていた。やがて類似した事件が相次ぎ…。南部の田舎町とはいえ、黒人を意味する例の差別用語を平気で口にする登場人物たち。一世紀前を思わせる倫理観。現実が舞台のミステリだよね?米国おっかねーと思っていたら、最終的にはアポカリプス系のパニック小説と化した。「奇妙な果実」と歌われたのが有名な、白人による黒人リンチ殺人。白人優越の民間武装組織は、実際に全米に存在するとも聞くし、米国の根深いトラウマと救えない病状が描かれている2026/01/28

uniemo

15
「ジェイムス」が面白かったので本作も手にしました。最初ミステリーかと思い、中々登場人物のキャラもたってて面白いと思い読み進めて途中からはものすごいダークさにちょっと衝撃をうけました。実際にあった白人によるリンチ事件が根底にあるので現代にも残る人種の問題も巻末の解説でより理解できました。2026/02/27

おだまん

14
ジェイムズで痛快な逃走劇を楽しませてくれたエヴェレットさん、別の面から黒人と白人の差別問題を浮き彫りに。血生臭いけれど、テンポ感のせいかそこはあまり気にならずに物語を駆け抜けることができました。史実の事件を知っていたらもっと深くまで読み込めたのかもしれないですが、ミステリとして楽しめたし、疾走した読了感が残る作品でした。2025/12/21

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