内容説明
人類とAIの未来を描く〈スプロール〉三部作、堂々完結。
「奇妙。サリイ・シアーズは、外人〈ガイジン〉ロンドン全体より奇妙だ」――抗争から逃れるためロンドンへ飛んだ大物“ヤクザ”の娘、谷中久美子〈ヤナカクミコ〉についたボディガードは、銀に輝くミラー・グラスの女侍〈サムライ〉サリイ。未来を見失った少女と、過去を切り離せぬ女。ふたつの孤独な魂の影には、T=A〈テスィエ・アシュプール〉の亡霊・3ジェインの思惑が密かに見え隠れしていた……未来世界と電脳空間〈サイバースペース〉のヴィジョンの究極形が示される、三部作完結篇!
解説:酉島伝法。巻末にはシリーズ用語集「スプロール・インデックス」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
33
新版が出たので再読。スプロール3部作のトリ。4つの視点で進行する。ヤクザの娘 久美子、擬験スタアのアンジイ、廃物機械を作るスリック、薬物中毒の娼婦モナ。これらをまとめ上げるのは、ミラーグラスのあの方。 アンジイに嫉妬し死後の念と化した3ジェイン。ボビイにアレフを盗まれるなど実は可哀想な子。母の面影を想う久美子、渚カヲルぽいコリン。作を追うごとに強まる故マリイ=フランスの存在感。 過去2作を丁寧に引き継ぎ発展させた完結編。ロアの形を借りたAIとの対話が重要。スプロール3部作、やっぱ面白い。2025/12/15
Tenouji
17
タイトルに惹かれて読み始めた、初ギブスン。残念ながら物語には入り込むことが出来ず、少々苦しんだが、読了。ボルヘスのアレフをモチーフにしたメタ構成で、話しが断片的な構成も、よくできており、あの映画や、あのマンガの原型にもなっているのが、よくわかった。個人的にも、このタイミングで、この書を手に取ったことは象徴的であり、この物語りの先のことを、そろそろ考え始めたい。2026/01/13
aki
5
なんとか読み切ったけどよくわからないし、前作の2番煎じだしそもそも面白くない。思うに登場人物たちが能動的に目的を持って行動していない、みんななにかしら事件に巻き込まれ、言われるままに行動し、情報も与えられるだけ。主体性がないから入り込めないのよ。全部理解できたら面白いのかもしれないが、そもそもわからない。最後結局どうなったんだろう。2026/04/25
冬峰
4
これまでギブスンは2冊挫折したけど、今回は一発で読めた。4人の視点人物のパートがぐるぐる巡って何となく話が進むのだが、パートが短すぎて話が動く前に次に切り替わる。サリイが久美子と別れた辺りからやっと動き出した感じ。3部作ラストだけ読めた状態なので分からないことも多いが、AIがアンジイを手に入れるために色々手を回して、人間たちは大いに振り回された、そういうことでいいのかな。2026/01/24
Sally-m
2
『ニューロマンサー』『カウント・ゼロ』に続き「スプロール・シリーズ」三作目も読みました。 なんとかこの世界観に慣れたような気が(するだけかも)します。 2026/03/12
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